12番目の「ハッチング(クロスハッチング)」について記事にしたいと思います。
この記事は絵画やスケッチの段階で役立てるためのハッチングのやり方です。
ハッチングとは
・絵画や版画などでもちいる技法で、ある特定の場所に斜線や模様で埋める描画技法の事。
異なる方向に伸びるハッチングをクロスハッチングという。
・ハッチングの線にはそれぞれ適した使い方があります。
それを理解して使えば視覚的に正しくモチーフを伝える事が出きます。
下の画像を見て下さい。
円球に左上から光を当てた画像です。
A. 縦線を影に付けたもの。
B. 横線を影に付けたもの。
C. 斜め線を影に付けたもの。
C が影として一番しっくりきますしそれぞれのラインにより雰囲気が変わって見えるのが分かると思います。
線の流れにより人の目に物質の流れや質感、気分をコントロールしていくことが出来るのです。
ハッチングのやり方
・ハッチングの作品を綺麗に見せる方法の一つに
一本一本のラインを平衡に保つというのがあります。
・ハッチングの技法を使い色を濃くする方法は
様々な角度でハッチングを重ね合わせれば濃くなります。
下の画像の丸の位置で角度を変えてハッチングを重ねています。
下のタイトルは
筆のファンでハッチングをしてみたら結構かんたんに良いマチエールが背景に出来たので、記事にしてみました良かったら見て下さいね。
「筆のファンを使ってハッチングをしてみたら、背景のマチエールが出来た!」
ここから実際にやってみます。
あの有名女優さんをハッチングで描いてみた!
・ある有名な女優さんをモデルにハッチングで描いてみたいと思います。
人物の場合はクロスハッチングで作業を進めたいと思います。
・まず全体のスケッチを取りました。
ここから髪毛のラインを気にしながらハッチングをして行きます。
・あくまでもハッチングなので決して塗り潰してはいません。
・こんな感じでどんどん進めていきます。
・こんな細かい所も根気よくクロスハッチングで進め、光の当たっている雰囲気を出したいところは、線の量を控えめにしましょう。
・顔の顎の輪郭のわずかな影も薄くハッチングして行きます。
・ここから耳の細かい部分も描き込んでいきます。
・耳の部分は軟らかさが表現したいので、明暗の移り変わりをより丁寧に描きます。
・ここから目の中にハッチングして行きます。
・薄い部分はHの鉛筆を使っています。
・ここも塗り潰しているように見えるけど、細かくハッチングしています。
・鉛筆の先は常にぴんぴん!。
・この女優さんは目元も口元も特徴があるのでここで分かると思います。
・口元もやさしくどんどんハッチングして行きます。
・すごく繊細に進めて行きます。
・ここから多少のアレンジと修正を加えます。
・髪の毛の色をもっとハッチングを重ねて暗くして、髪の毛のラインを再度描き足しんます。
ハッチングの効果と魅力
・ボカスして色を付けるよりもモチーフの感情や存在感を見る側に教えてくれる。
ハッチングをして分かった事
上で紹介した円の画像のように
・縦線は物質の上下の動きや圧力の表現に向いている。
・横線は空間や横の広がりの表現に向いている。
・斜め線は物質の影などの表現に適している。
・色を使わずに線だけで物質を表現するという事は、全くごまかしのきかない作業で、そのモチーフを観察し物質の質感や光の当たり具合をよく理解し、その存在感を出さなければいけない。
ましてやボカシを使わずにグラデェーションを行うのは中々根気のいる作業でもあるけども、意外とやってみるとハッチングの楽しさは、なんていうか創り上げて行ってる感じが強いような気がする。
筆のファンを使って簡単にハッチングをすることが出来るんですよ
知ってました!?
そのハッチングで画面の背景に面白いマチエールも出来るんですよ
興味があれば下の記事から覗いてみて下さいね!!
- スグラフィート
- スカンブリング
- グレージング
- ステンシル
- ブレンディング
- ドライブラシ
- マチエールの作り方
- コラージュ
- ドリッピング
- スパッタリング
- スクレイピング
- ハッチング(クロスハッチング)
- ブロック・イン技法
- 有色下地を使う
- マスキングをする方法
以上の15のテクニックについて説明していますが、さらに全てのテクニックを同じモチーフ(賀茂なす)を使い「実践版」でお見せしています。
↓実践版「ハッチング」
『【実践】カンタン・楽しいアクリル画技法』もぜひ併せてそれぞれのテクニックを見比べて下さい。
では最後まで本当にありがとう
では最後にまたまた
「絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てくださいハ
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