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必見!アクリル画テクニック集15「ドライブラシ」

こんにちは今回は、
アクリル絵の具のテクニック集として15のテクニック
6番目の「ドライブラシ」について記事にしたいと思います。

 

ドライブラシとは

筆の先に絵の具を少量含んだ筆をティッシュや布などで絵の具を剥ぎ取りカスレさせた状態の筆で絵の画面に着色をして行く事。
キャンバスや支持体の画面の凹凸により画面の膨らんでいる所にだけ着色されるのでガサガサとした表現方法の塗り方の事。

ドライブラシに適した筆

ドライブラシに適した筆を探す為に
それぞれタイプの違うもので見本的にやってみました。
左から順に
・丸筆の毛先をはさみで切りこんだもの
・丸筆
・硬い毛先の丸筆(細)
・平筆
・平筆(ヒィルバート)
・硬い毛の平筆(毛先が短くなったもの)

描いてみて思ったのは、
1番左の切り込んだ筆はラインが入り易いのを活かすことが出来るかも。
左から3番目の筆は固い毛先を持っているのでドライブラシでも凹凸の凹んだ部分にまで、絵の具の色がわずかに届いているようです。
平筆とヒィルバートは見ても伝わると思うんですが毛先も柔らかいのでめちゃソフトです。
右端の筆は毛先が短いうえに硬さもあるのでこの中では結構しっかりとラインが出ています。

 

 

GOCHA
 雰囲気は分かったけど、これが実践でどう使えるんかが皆知りたいんちゃう?
和人
 そうやな!じゃー今度はそれぞれの筆で草むらを描いてみるは! それでもっとそれぞれの雰囲気や感覚が分かり易いと思います。

丸筆を切り込んだもの

和人
 草のラインがしっかりと出ていてまあまあいい感じ

 

 

丸筆の毛先が開き傷んだもの

 

和人
 この筆の感じなら動物の毛並に使えそうやな

 

 

 

硬い毛並みの細筆

和人
 毛先が短く硬いのでトントンとたたくやり方なら細かい描写が可能なので布やセーターなどの生地などの表現に使えそう!

 

 

平筆

和人
物質を描くというよりもそこそこの広さの空間の空気感の表現に使えそう。例えば空気遠近法など。

 

 

ヒィルバート

和人
平筆よりもソフトで毛先が丸まっているので狭い範囲でのボカシ等に使えるし、平筆よりももっと扱い易そう。 

 

毛先が短く硬い平筆

 

和人
 ごつごつした岩肌とか荒れた雰囲気の物に使えそう 

 

ドライブラシに適した筆を探すというよりも、良く考えたら適した物なんかなくて
どの場所でどの筆を使うかだと思います。

 

 

ドライブラシのやり方・方法

まずは平筆(ヒィルバート)でやってみます。
まだ全然使えますが毛先が少し開いています。

 

そして筆の先に少しの絵の具を付けます。

 

 

そしてティッシュ等かパレットで絵の具を拭き取りながら
筆の中まで絵の具が行きわたるように混ぜます。

 

フィルバートで普通にやるとこんな感じになりました↓

 

下の画像の3本のラインの
一番下のラインは顔料が多い場合と少ない時の様子をテストしてみました。
中段は同じ場所で何回かドライブラシを掛けています。

次は下の画像を見て下さい。
このボールを見本にドライブラシだけで
表現してみようと思います。

 

まずは簡単にスケッチから始めます。

 

 

そして以前に勉強したステンシルのようなやり方をします。
この方が綺麗に簡単に形のラインが描けるので、
断然楽ちんですしこれがステンシルの魅力の一つだと思っています。
必見!アクリル画テクニック集15「ステンシル」

和人
本当は透明のシートが良いんですが
手に入らなかったのでやりにくいけど
厚紙でやってみます。

 

トンボと呼ばれる見当というものを入れておく

この時に注意しなければいけない事があります。
この絵に色をのせる時に、大きく分けて2か所に分かれるので、
(ボール部分と地面の影部分)

ステンシルのシートとなる厚紙と支持体となる土台の
ボードにも共通のトンボを入れておく。
これで何回でも同じ場所に固定することが出来る。

 

すでに丸く切り取りできているので
ボール部分が動かないように
周りの部分を外す。

 

この状態からまずは地面の影をドライブラシで着色する。
影部分の色は簡単にブラックでいきます。
この時の筆は毛先が割れて使いずらくなった丸筆をはさみでいびつに切り込んだものを使ってみます。

毛先を切り込んだ丸筆

 

切り抜いたボールの厚紙も動かないように
紙テープで固定し指でシッカリ固定しながら
軽く着色してみます。
(軽く止めないとボードの紙が剥がれる)

 

とりあえず一回目はこんな感じで

 

上で入れたトンボの見当にしっかりと合して置く

 

いよいよボール部分を着色します
ボールはブルーなんですが下地の色として
イエローを塗っておきます。
なぜイエローを下地に持って来るのか?

ドライブラシの効果で色と色の隙間から僅かに見える色の視覚効果を狙うからです。
(遊び心)

ここはまだ下地のような物なので
アングルという筆のタイプで普通に軽く着色する。

そしてボール部分の厚紙にも
紙テープで軽く固定しておきます。
ここからいよいよドライブラシを掛けていきます。

 

 

ドンドン、ドンドンドライブラシで色を足していきます。

GOCHA
 浜田岳になるんやな!

 

光が当たっている場所を残しながらブルーを
着色。色々な角度でドライブラシを掛けていく。

 

光が当たっている部分は
ホワイトを少し足してドライブラシをして行きます。

 

 

大体終わったのでシートを外してみたら
水の量が多い時があったようです。

シートの内側に水分が入り込んでしまったようです。
その部分をホワイトで消し、地面の影部分にも
さらにブラックを加えて、
その上にブルーをドライブラシをして完成としました。

完成図

和人
 ドライブラシらしい雰囲気が良く出ていると思います。

 

見本ボール

 

 

ドライブラシの効果と魅力

・ドライブラシの効果を得やすいやり方として木肌やゴツゴツとした岩肌、草木などの表現にはそれに適した筆を選べばしっかりとそれに答えてくれると感じました。
・輪郭をぼかしたい時などに便利
・ある特定のモチーフを引き立たせたい時などは、そのモチーフの背景をドライブラシしてからモチーフを描き始める事で表現すればそのモチーフを引き立たせることが出来る。
・あるモチーフの陰影部分にドライブラシをすることで少しづつ色を着色することになるので様子を見ながら作業が出来る。
・少しづつ色を乗せるので着色している部分のフェードアウトがし易い。(この時は軟らかいフィルバートが向いている)
・ドライブラシ独特のドライブラシでしか表現出来ない物があると感じました。
・スカンブリングと同じで下地の色を透けて見せる事でより一層表情豊かに見せることが出来ます。

 

 

ドライブラシして分かった事

・ドライブラシをすると筆を痛めやすいため
要らなくなった筆や安物の筆を選ぶなど用途に合わせて使えるように2,3本持っておくと良いと思います。
・もしも細かい部分にドライブラシをしたいなら、以前勉強した「ステンシル」のように型枠を作るかマスキングをした方がやり易いです。
・ドライブラシは筆についている水分を拭き取ったりするので、筆の乾燥が早くなってしまうので筆の管理には気を付けましょう。
・ドライブラシをしようとする時は表現に合わせて筆を選ぶ。
・はっきりした着色の跡を残したい時は固い筆で、綺麗にフェードアウトしながら自然に消えるようにカスレさせたい時は軟らかい筆で、筆が支持体から離れる瞬間に力を抜くようにしましょう。

 では以上でドライブラシに関しての記事を終わります。
自分自身で色々と試してみましょう。
15のテクニック集
  1. スグラフィート
  2. スカンブリング
  3. グレージング
  4. ステンシル
  5. ブレンディング
  6. ドライブラシ
  7. マチエールの作り方
  8. コラージュ
  9. ドリッピング
  10. スパッタリング
  11. スクレイピング
  12. ハッチング(クロスハッチング)
  13. ブロック・イン技法
  14. 有色下地を使う
  15. マスキングをする方法

以上の15のテクニックについて説明していますが、さらに全てのテクニックを同じモチーフ(賀茂なす)を使い「実践版」でお見せしています。

↓実践版「ドライブラシ」

【実践】カンタン・楽しいアクリル画技法』もぜひ併せてそれぞれのテクニックを見比べて下さい。

 

では最後まで本当にありがとう!


では最後にまたまた
絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください

コメント

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