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必見!アクリル画テクニック集15「スカンプリング」

こんにちは今回は、
アクリル絵の具のテクニック集として15のテクニック
2番目の「スカンプリング」について記事にしたいと思います。

和人
 スカンプリングって技術の名前も最近知ったけど、アクリル画を始めて暫くしたら使ってた技法だから多分基本中の基本なんだと思う。しかも知ったらすぐに使うことが出来る技法なのでぜひあなたも気軽に覚えて使ってみて!
じゃー始めるで!

スカンブリングとは

・乾いた絵の具の上から別の色の絵の具をのせる時に
下にある色を残し見せつつ色をのせていく技法。
・上から載せていく絵の具の量のバランスを間違えないように
たたくように絵の具をのせていく。
・アクリル画のテクニックの一つで、
速乾性に優れているアクリル絵の具に向いています。
・下地の色やその上に置いていく色によって仕上がり画面が色彩効果により単色よりもスカンブリングの効果でより一層、絵を魅力的に見せることが出来る。

 

スカンブリングのやり方・方法

まずはスカンブリングしたい場所の色のイメージを決めます。
イメージが決まれば僕はそれに少し濃い色を最初に下地として塗って行きます。
(僕の場合はキャンバスにパミスを塗った上に着色しています。)

和人
 あ!最初の下地の色を濃い色から始めるのか、薄い色から始めるのかの仕上がりイメージの違いも試してみます。
それと硬い筆と軟らかい筆の違いがどれくらい出るのかも試してみます。

濃いパターンの下地

 

薄いパターンの下地

そして全体の雰囲気から
どれくらいの太さの筆でいくのかを決めてから
筆の先に絵の具を適量つけカスレさせて
トントンと置くように着色していきます。
ここで使った色
・ディオキサジンパープル+チタニウムホワイト
・フタロブル―(レッドシェード)+チタニウムホワイト

下の画像で左右で分かれているのは
左が硬い筆
右が軟らかい筆で着色しています。


 

この時絵の具の硬さにより
仕上がり具合のイメージに影響するので
絵の具の量を調整し試しながらやってみて下さい。

 

下地の色、筆の硬さによる効果

 

濃い色を下地に置く場合と薄い色を下地に置いた場合の仕上がりの違い。
(塗り重ねる色は同じ
)
硬い筆と軟らかい筆で着色した場合の違い。

 

 

以上テストの感想は
・やはり狭い範囲ではスカンブリングの効果が
分かりにくい。
・筆硬さは、軟らかい筆の仕上がりのほうがやはり軟らかい印象でした。
・下地の色の差も濃い下地にスカンブリングを施せば仕上げも濃くなる。

GOCHA
 まだスカンブリングの効果ってやつがイマイチ分からんけど!
和人
 ごめん、でもホンマは全体に広くスカンブリングを使い周りと馴染ませるようにすればもっとはっきりとスカンブリングの良さが出るねん。
こう僅かな色の差が視覚効果で現われて、ホンマやねん。

 

和人
 スカンブリングの効果がイマイチ伝えられないのでもう一度チャレンジしてみました 。

 

スカンブリング再チャレンジ

今度はスカンブリングの際に
以前よりさらに複雑にスカンブリングしながら色を重ねました。
そして注意した事
上の一回目のテストより筆についている絵具をよく剥ぎ取りカスレ方を強くした。

使った色は
・ディオキサイジンパープル
・ウルトラマリンブルー
・フタロブル―(レッドシェード)
・チタニウムホワイト

まずは4色の混色下地

 

次に何層にもスカンブリングを使って着色したもの。

GOCHA
 あーなるほど!複雑に色が絡み合って、広い範囲であればもっとこの良さがでそうやな!
和人
そうやねん!スカンブリングのやり方なんかももっと工夫したらもっともっと深みが出せそうやで!

 

スカンブリングして分かった事

・絵の中の背景にスカンブリングを薄い青などを使えば風景に奥行きを出すテクニックとして使える。
(空気遠近法)
・モチーフが目立ちすぎている場合などに薄いスカンブリングで馴染ませることが出来る。
(ごく薄い色から始める)
・モチーフだけを残し周りをスカンブリングすることでモチーフを浮き上がらすことが出来る。
(マスキングインクやマスキングテープを使っても有効)
・色々な筆を使いそれぞれの筆の良さを知っておく。
・絵の背景などに深みを出したい時に効果的。

「雪・街灯の下で」

 

上の絵は僕が以前書いた作品で、
奥の林の中の風景にスカンブリングのテクニックを
使い僅かにボカシながら馴染ませています。

和人
 今更やけどこんな名前があるなんて知らんとつかってた!

 

スカンブリング豆知識
・使い古しの毛先の開いてしまった筆でも使える。
・毛先の硬い筆の方がどちらかといえば向いている。
・絵の具を付けてから筆先をパレットなどに擦り付けてカスレさせてから作業を行う。
・スカンブリングは狭い範囲でやるよりも広い範囲でより視覚効果が得られます。

 

スカンブリングについての記事は以上です。

 

15のテクニック集
  1. スグラフィート
  2. スカンブリング
  3. グレージング
  4. ステンシル
  5. ブレンディング
  6. ドライブラシ
  7. マチエールの作り方
  8. コラージュ
  9. ドリッピング
  10. スパッタリング
  11. スクレイピング
  12. ハッチング(クロスハッチング)
  13. ブロック・イン技法
  14. 有色下地を使う
  15. マスキングをする方法

以上の15のテクニックについて説明していますが、さらに全てのテクニックを同じモチーフ(賀茂なす)を使い「実践版」でお見せしています。

↓実践版「スカンブリング」

【実践】カンタン・楽しいアクリル画技法』もぜひ併せてそれぞれのテクニックを見比べて下さい。

 

最後まで読んでくれてありがとう。

 

今からあなたが見る下の文章は僕がこの15の技法をすべてやり終えた後に自分で思った事を書き留めておきたいと強く思った事です。

絵を良く見せるための技法や様々な表現方法はまだありますがこれからももっともっと勉強して表現出来る幅を増やしそれと同時に精神的にもレベルアップをさせることが出来れば「見かけ」だけの絵ではなく本当に多くの人から良い絵だと言って貰える物が出来るんだろーと強く思いました。

自分的には20年寄り道をしながらも頑張って来て、もっともっと良い絵が描きたいしもっともっとレベルアップする自信がある。
だからこれからの自分に大きな期待をしている。
だからあなたもこれからの自分に期待をしてあげて欲しいと思います、
そしてこれからの自分の人生を別に絵じゃなかっても良いと思います、あなたが好きになれるこれからもずーとやり続けて行きたいと思えることが出来たら自分の人生を楽しめるアイテムが一つ増えたんだから、心の持ち方ひとつであなたの人生は大きく変わると思います。
意識し始めた時から少しづつ自分自身が必要とするものが変わっていくと思います。
だから楽しみながら頑張って下さい。

中沢和人

では最後にまたまた
絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください。

コメント

  1. […] スカンブリング […]

  2. […] スカンブリング […]

  3. […] GOCHA 「スグラフィート」ってなんなんって人がおったら「必見アクリル画テクニック集15スグラフィート」をクリックしたら分かるんやな? 和人 ハイ!ぜひ見て下 […]

  4. […] ・「必見スカンブリング」でも書いたけど、水分を含んだ着色と違い柔らかく画面の雰囲気を変えることが出来る。 ・スカンブリングは水を殆ど含んで無い為一気に色が着色される訳で […]

  5. […] ってスカンブリングをしたグリーンの画面を守っておけば間違って彫り過ぎてスカンブリングの画面を傷をつけづに守れる。 (スカンブリングは「必見スカンブリング」を見て下さい) […]

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