アクリル絵の具のテクニック集として15のテクニックについて
その内容と実際に使ってみた効果を解説していきます。
■■■ INDEX ■■■
1.スグラフィート
塗った絵具の層の一番上の層を、先のとがった物で「ひっかき」支持体や絵の具の顔料を見せて表現する技法
2.スカンブリング
乾いた絵の具の上から別の色の絵の具をのせる時に、下にある色を残し見せつつ色をのせていく技法
3.グレージング
乾いた絵の具の上から半透明・透明絵の具を何層にも重ね合わせる事で、色の深み・透明感・味わいのある、混色では出せない色の表現をするテクニック
4.ステンシル
型を切り抜き、その型の中にスポンジや刷毛などを使い着色していく技法
5.ブレンディング
パレットの上ではなく、絵を描いている画面上で 絵の具を溶け合わせ、第三の色をグラデェーションを利かして画面の上で作りだす技法
6.ドライブラシ
絵の具を少量含んだ筆を、布などで絵の具を剥ぎ取り、カスレさせた状態の筆で絵の画面に着色をする技法
7.マチエール
材料・材質・素材を意味し意識的に強調する事で作り出された絵肌のこと。材料、材質、素材を使い表現された美術的効果、材質・質感的な効果のこと
8.コラージュ
写真・木片・糸くず・印刷物・釘・布・針金など、さまざまなものを画面に張り付けて作品を作り上げる技法
9.ドリッピンング
絵の具の顔料を支持体に筆を使わずにポタリと落したり、流し込んだり、息を吹きかけて動きを付けたりして表現する技法
10.スパッタリング
絵の具の付いた目の細かい網状の道具にブラシでこすり、絵の具の細かい飛沫を画面に着色する技法
11.スクレイピング
着色し乾いた絵の具の上から別の色をプラスチックや金属のヘラ等で絵の具の顔料を擦り付けるように着色する技法
12.ハッチング
絵画や版画などで用いる技法で、ある特定の場所に斜線や模様で埋める描画技法
13.ブロック・イン技法
絵を着色する前の最初の段階で、画面構成の為に大体の位置どりを決め、形や構図を色の明暗により全体像を掴みやすくする技法
14.有色下地を使う
市販のキャンバスやボード等に色を付けてから着色を始める事で、仕上がりに存在感や印象を与える事ができる
15.マスキング
ある部分に色を付けたくない場合、その部分をマスキングテープやマスキングのりで覆い、色が付かないようにする方法