ブロック・イン技法とは
・絵を着色する前に最初の段階で画面構成の為に大体の位置どりを決め形や構図を色の明暗で全体像を掴みやすくする技法の事です。
・主にブラックを濃淡にして使い分けるんですが、決まっている訳では無いので作業を進めて行くうえで支障の無い物が良いと思ます。
・鮮やかな色の仕上げの場合はブラックを使うと彩度が落ちてしまいます。
ブロック・イン技法のやり方
・まずやり方なんですが2つの写真を使い進めて行きたいと思います。
・まずは下の画像から見て下さい。
・この画像を絵にしていくと考えて、
まずスケッチを起こします。
薄いのはラインが残ると嫌なので!
・普通ならここから決めている色を背景から塗って行くと思うんですが、
ブロックイン技法ではブラックを薄めて色の薄い所から塗り進めて行きます。
・こんな感じで進めて行きます。
・写真の画像に合わせて濃淡をつけていくだけです。
・画面の中のハイライトの部分以外をブラックの濃淡によって塗り分けて行きます。
・ブロック・イン技法はここまでにして
・簡単な濃淡だけで色の配置が分かり易く、作業が進めやすくなったと思いませんか?。
画面全体の明暗の配置を確認し、このままでいいなら
普段どうりに着色して行けばいいと思います。
もう一つ下の別画像を見て下さい。
・でもこれもブロックイン技法を使えば分かり易く全体の濃淡の位置関係が分かり易くなります。
・ここからなら進めやすいし、仕上げの雰囲気も掴みやすいので良いですよね。
ブロック・イン技法の効果と魅力
・最初の段階で画面全体を捉えるので、構図やコントラストを意識しやすくなり全体的に画面構成がしやすくなる。
・複雑に構成された風景画や静物画などの時に役立つ。
ブロック・イン技法をして分かった事
・スケッチのラインだけが入っている画面よりも明暗が着色された状態の画面の方が全体の構成がしやすくなる。
・主にグレー系の色を使う事が多いので全体に彩度が低くなる為に落ち着いた雰囲気を出すのに向いている。
・初めの方でも書きましたが、ブラックやグレーを使わなければ、いけないわけでは無いのでその時の画風に合わせて使い分けましょう。
・色が多くなり過ぎると当然ごちゃごちゃするのでそれは避けましょう。
あなた自身で色々と試してみて楽しんでください。
- スグラフィート
- スカンブリング
- グレージング
- ステンシル
- ブレンディング
- ドライブラシ
- マチエールの作り方
- コラージュ
- ドリッピング
- スパッタリング
- スクレイピング
- ハッチング(クロスハッチング)
- ブロック・イン技法
- 有色下地を使う
- マスキングをする方法
以上の15のテクニックについて説明していますが、さらに全てのテクニックを同じモチーフ(賀茂なす)を使い「実践版」でお見せしています。
『【実践】カンタン・楽しいアクリル画技法』もぜひ併せてそれぞれのテクニックを見比べて下さい。
では最後にまたまた
「絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください
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