スパッタリングの道具
・まず道具なんですがこれに関しては
必見シリーズでも書いていますが、もう一度
確認と言う事で書いておきます。
下の「スパッタリングの注意点」で
書いているのでそちらを見て下さい。
モチーフの背景
モチーフの背景は大切なんですが
スパッタリングとは関係ない部分なので
簡単にサーと行きます。
・まずモチーフの「ナス」仕上がりを赤紫にしたいと思っています。
そこで背景をモチーフが印象的に見えるように
色相環で言う反対側に位置する色を使って
背景を仕上げてみようと思います。
使う色は
・黒、黄緑、黄色、オレンジ、赤等で構成しています。
この後画像では無いんですが、
渋めの赤紫を上から全体にグレーズをしました。
ここからモチーフの着色
・モチーフの固有色を赤紫とします。
・モチーフの形を今までと少し変えて
少し楕円形っぽくしてみます。
・陰の部分もササーと青紫に近い色で着色して行きます。
(固有色を赤紫、陰部分は青紫でアクセント)
・右側の光の反射の青紫がアクセントになるように。
・左側の光の当たる感じに神経を使いながら丁寧に
ハイライトの白の周りを絵の具が乾くまえに擦り込みブラシでトントンとボカシて行く。
・このあたりのボカシも画像の擦り込みブラシで
トントンと叩くようにしてよく様子を見ながらボカシて行く。
・下からの反射部分も
パレットの上で色を作ってから
画面上で擦り込みブラシを使いボカシて行く。
・上の本物と形は違うけど
大事な部分は現わせたかなと思います。
今回「賀茂ナス」を表現するのに
使った技術は
・グレージング
・ドライブラシがメインになっています。
参考資料「必見!グレージング」
参考資料「必見!ドライブラシ」
スパッタリングの注意点
・上の道具の紹介でも書いていましたが、
何故「歯ブラシ」なのかの説明をさせて下さい。
時々スパッタリングのが上手く行きませんと言う
話を耳にしたり目にしたりするんですが、
ひょっとして
この網の目のせいか
絵の具の水の量なのかもしれないですね!
・まず網の目の大きさはこの画像のように細かすぎると
こすっても絵の具が飛び散りにくくて
止めました。
・水の量を変えても殆ど絵の具が落ちない!
・そして上の画像のもう少し大きな網の目の方なんですが!
こちらは確かにちゃんと絵具は飛び散りはするんですが
自分が思っている程の量じゃなく
って感じだったのでせっかちな私には向いていませんでした。
だから「必見シリーズ」の時同様
歯ブラシで今回も着色して行く事にしたんです。
・それと絵の具に対して水の量が少なすぎると
大きな網の目でも絵具は飛び散らないので
水の量を調整しながら試してください
他にこんな方法もあります。
上の画像のように利き手である右手に絵の具を含ませて左手の筆の柄に叩きつけるようにすると絵の具の飛沫が飛び散り着色できます。ただしこの方法は飛び散る範囲が広く思わぬ所まで飛び散るのであまりお勧めできません。
ただしこの方法は絵の具の飛び散りの感じは勢いが出ます。
ではここからいよいよスパッタリングの技法を使っていきます。
スパッタリングの進め方
・まず仕上がっているモチーフの「賀茂ナス」に
スパッタリング時に絵の具が付かないように
トレーシングペーパーに写して
厚紙に型をトレースして抜き取ります。
スパッタリング時に色が着色されないように
型を取った物です。
いよいよ歯ブラシで着色
オレンジ色から着色
・最初はオレンジ色からスパッタリングをして行きます。
・上の画像のように絵の具を付けたブラシを親指の腹で
こするようにして飛ばしていきます。
・絵の具の硬さは絵の具に水を少し入れ、
シャバシャバの少し手前位にしておきます。
・このように型の周りに強めに飛ばしていきます。
・中央の小さい三角形の所が色が付いていないのが分かりますね。
ここから黄色の着色
・ここで色をオレンジから
黄色へ変えます。
・小さい三角や円の周りにもしっかりと
スパッタリングをして着色して行きます。
色が付いていないのがはっきりと分かりますね。
・出来るだけ色が付いている所と
付いていない所のメリハリが分かるように
スパッタリングをして行きます。
メリハリを付けて行きます。
・ここでは絵の具の水の量を減らして
力強くスパッタリングして行きます。
メリハリが付いて来ました。
スパッタリングをして行きます。
・親指の色溜りに注意
・この画像は親指に色の溜りが出来ていますが
これを放っておくと知らないうちに
落ちたらアカン所に落ちている時が有るので
チョイチョイ注意しながら進めて行きましょう。
・ここから黄緑色の着色
・画面の淵にそって黄緑色をスパッタリング
して行きます。
色が付く所と付かない所のメリハリに注意。
水の量を少な目でもう一度、各色をスパッタリング
・絵の具が画面に染み込んで色のメリハリが
薄くなってきたので、もう一度水少な目で
オレンジ色からスパッタリングして行く。
ここからは型の中をスパッタリングで変化を付ける
・画面に変化が大きく出てきた!
・歯ブラシの根元に絵の具の溜りが残る事が良く有る。
・頑張ってスパッタリングしても絵の具が
飛び散らない時は!
またスパッタリンで着色出来る様になります。
・大体できてきたので、全体の確認。
・もう一味欲しいのでブルー系の色も足してみます。
・これが完成品です。
・中々ポップないい感じになったと思います。
・スパッタリングだけなら3時間ぐらいかかったけど
だんだんと色が重なって複雑に絡み合っていく感じが
面白かった。
僕がスパッタリングをして気付いた事のまとめ
・主となるモチーフにスパッタリングを被せ気味に行う。
そうした中で主となるモチーフはしっかりとした表現で描く事で
よりモチーフの深味が表現される事になる。
予測できない色の付き方が魅力なんですよね!。
抜群の効果を発揮しますよ。
そして樹木を描いたりする時も良い味を出してくれますしね。
色が薄くなってしまいます。
小さな飛沫が出て濃い色の着色が出来ます。・歯ブラシの位置を画面に近づけてスパッタリングをすると
色の飛び散る範囲は抑えられるので試してみて!。
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知らなかった!!スパッタリングの秘密と威力
以上の12のテクニックについて、全て同じモチーフ(加茂なす)を使って説明しています。
『【必見】アクリル画・テクニック集』もぜひ併せて参考にしてみてください。
何処の誰かは忘れてしまったけど
いい名言が有るので聞いてください。
「文句ばっかり口にする人は、自分の周りの事に感謝する気持ちが無いから文句が先に出る。」
確かにそれはあるなーと反省し考えさせてもらった。
もっと色々な事に感謝する気持ちを持たなければ!
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