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わかりやすく解説!【油彩】その③(描いてみよう)

その1で油彩について、
その2で道具についてお話しました。

今回は、油彩の手順をご紹介したいと思います。

描いてみよう

モチーフを選ぶ

まずはモチーフ(描く対象物)を選びます。
描きたいものを2~3点選ぶと良いと思います。

迷ってしまいそうですが、そんなに深く考える必要はありません。
描きたいものを自由に選んでください。

初めは身近なものから選んでみましょう。
果物や野菜、花、ビンや陶器、本・・・
色々ありますね。

複雑な模様や細工がしてあるものは難しいので、
初めて描く時には避けましょう。

だいたい原寸大でキャンバスに描けるくらいの大きさの物を選ぶと描きやすいです。

セッティングする

【モチーフを置く位置】

モチーフが決まったら、次はセッティングです。

モチーフは、キャンバスに対して利き腕と反対側に置くようにします。
右利きの人はキャンバスの左奥に置くということです。

もし右側に置いてしまうと、モチーフを見る時、
自分の腕が邪魔になって見にくいからです。

次にモチーフを見る時の角度ですが、
キャンバスを目の前に置いた時に、
モチーフとキャンバスを交互に、
首を動かすことなく視線だけ動かして描けるよう、
モチーフはキャンバスから斜め45度くらいの位置に置きます。

【モチーフを見る角度】

立体的に描くには、角度が大切になってきます。

モチーフの上面と側面が見える角度が良いです。

あまり上から見下ろす角度や、真横からの角度は避け、
丁度良い角度を探してください。

【キャンバスの高さ】

キャンバスは、目の高さか、それよりも少し下の高さが描きやすいです。

イーゼルの高さを調節して置きましょう。

下書きをする

キャンバスにモチーフをデッサンします。
輪郭を描くように大雑把に描くだけで大丈夫です。

木炭か、鉛筆は2B~4Bの軟らかい芯のものを使いましょう。

下塗り

絵具を薄く溶いたもので全体を大まかに塗っていきます。
明暗を意識して塗っていくと良いです。

最初にモチーフそのものの色を塗っていきます。

その後、明暗をつけていきます。

光のあたっている部分は明るい色を、
陰の部分は暗い色を塗っていきます。

後で色を塗り重ねていきますので、
この時点では細かく描く必要はなく、
イメージをつかむ程度で良いです。

最初は明暗が分かりにくい場合があります。

そういう時は、目を細めて見てみましょう。
どこが明るく、どこが暗いのかがはっきりと見えてきます。

陰は黒っぽく見えても、黒は使わない方がよいです。
例えば青系の色を混ぜると暗くなり、陰の色が出せます。

光と陰を付けることは、絵を立体的に、リアルに見せてくれるので、
とても大切になってきます。

下塗りをする時は、一ヵ所に集中して塗るのではなく、
全体を塗るようにしましょう。

描き込み

モチーフや周りの部分を塗り重ねていきます。
よく観察して様々な色を混ぜたりしてみましょう。

モチーフが「赤」だからといって、赤の絵の具ばかりではありません。

モチーフをよく見てください。
周りの物が反射して、色んな色をしています。

色々な色を重ねたり厚く塗ったりして、
モチーフの質感を出していくと良いですよ。

乾かないうちに塗る時は、絵の具を乗せるような感じで、
素早く置いていきます。

下の色と混ざって、色が濁ってうまくいかない場合は、
乾いてから塗るとよいです。

ナイフを使う

筆だけで描いても良いですが、
ナイフを使うと、筆だけの時とは違った表現が出来ます。

使い慣れていないので難しいと感じるかもしれませんが、
油彩は失敗してもいくらでもやり直せます。
削り取ったり、乾いてから別の色を塗ったりできるので、
じゃんじゃん挑戦して、ナイフに慣れていきましょう。

光と影を入れる

モチーフをよく観察して、明暗をつけていきます。

より立体的に見えるように光の方向を考えて光や影をいれます。
反射光なども意識してみてください。

また、モチーフの質感によって、光の当たり方も違ってきます。
カツンっときつめに光が入る場合や、やわらかく当たる場合などあります。

そこに意識して描くことで、よりリアルに仕上がります。

仕上げ

仕上げでは細部の描き込みや、色を整えたり形の修正をしたりします。
対象をよく見て細かいところまで描けたら完成です。

油彩は時間をかけてじっくり描いていきます。

何度も塗り重ねたり、削ったり、絵の具を盛ってみたり。
そうすることで、いろんな表情ができてきます。
これが油彩の醍醐味ですね。

納得する作品ができあがるまで、ゆっくり焦らず、
楽しみながら描いていきましょう。

GOCHA
 そやけど「完成」を決めるのって難しいもんやで。
和人
 そうそう!
「完成」と思っても改めて見たら、気になる個所が出てきてキリがないねん。
MACHA
 「完成」を決めるのは自分やで。
あまりこだわりすぎんと、また新しい絵に挑戦したらええやん。
GOCHA
 そのと~り。 さすがワシの姪や!

油絵の筆の手入れ方法

どんなに忙しくても、制作後の筆の手入れは、
きちんとしておきましょう。
そうでないと、筆がガッチガチになって、悲しい結末を迎えます。

①まずはボロ布で、筆に付いた絵の具を、押し出すように拭き取ります。

②筆洗器にブラシクリーナー(筆洗油)を入れて、
その中で筆を洗います。
根元まで丁寧に落としましょう。

少々臭いが気になりますが、灯油でも問題ありません。

先ほど「揮発性油」でお話しました「ペトロール」でもよいですよ。
絵の具が溶ければいいので。

③絵の具がある程度落ちたら、石鹸で筆を洗います。

柔らかい毛の場合はシャンプーやリンスをする人もいます。
ただし、豚毛など硬い毛の筆の場合、コシが弱くなる可能性があるので、注意してください。

やさしく手の平で洗い、色が出なくなるまで、
根元の絵の具を押し出すように洗います。

④タオルで拭いて自然乾燥させて終わりです。

以上で「わかりやすく解説!油彩その3」の解説は終わります。

最後まで読んでくれて本当にありがとう.

物事を一生懸命やればやるほど自分の前に立ちはだかる壁の数が増えて行くような気がしているのは自分だけだろうか!?
でもそれを乗り越えなその上の景色って見えへんねんなぁー。

人生って大変だ ((笑))


では最後にまたまた
絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください。

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