こんにちはー。
今回は今まで必見アクリルテクニック15で画力向上の為に勉強してきたことを、
実践版として同じモチーフの「賀茂ナス」という京都を代表する野菜を使ってより魅力的に楽しく描いて表現していきたいと思います。
「グレージング」実践の進め方
・今回はキャンバスにパミスを塗った物を使って進めて行きます。
まず今回の流れとしては
・パミスをキャンバスに塗る
・背景の着色、黒、紫、黄土色もそれぞれグレーズをしながら着色。
・先のとがった物で簡単に「賀茂ナス」のスケッチをする。
・茄子の下地の色を着色。
・茄子の土台部分の影を着色
・茄子の表面に来る色をグレーズして行く。
・茄子のヘタ部分の着色
・茄子自体の明暗部分の修正、着色
・完成
といった流れで進めてみたいと思います。
・マースブラック
・ディオキサジンパープル
・フタロブル―(レッドシェード)
・カドミウムレッドミディアム
・カドミウムレッドダーク
・キナクリドンマゼンダ
・イエローオーカー
・パイロールオレンジ
・ハンザイエローオペーク
・コバルトテール
・ライトウルトラマリンブルー
・ジンホワイト
本当にごめん。
下の画像はパミスが乾き、 マースブラック、ディオキサジンパープル、イエローオーカーのグレーズを2回ほど繰り返したところで、その後先のとがった物で「賀茂ナス」の輪郭だけを描いたものです。
(削った「ナス」の輪郭を光の反射で見せ易くするために色は反射で見にくくなっています!「ごめん!」)
「賀茂ナス」に補色に近い色を着色
・光の当たり方が左側からなので右側をトーンの低い色を配色していく。
・今度は透明感の高いキナクリドンマゼンダを先の2色の上からグレーズ
・赤味に深さが出てきた。
・左側の明るめの位置にカドミウムレッドミディアムを配色
・続いてハンザイエロオペークをグレーズする。
下地作りが終わり仕上げの色を着色して行く
・ここから仕上げの色を意識しグレーズして行く。このコバルトテールは仕上げの「賀茂ナス」の中間辺りの色としてグレーズしています。
・フタロブル―(レッド)は一番濃い色の一つ手前の色としてグレーズして行きます。
・ここでもう一度左の光が当たる場所にコバルトテールをグレーズ。
・ここでさらに明るい色が左の明るい位置に欲しいので、ライトウルトラマリンブルーをグレーズ。
・ここから右側の影の部分の仕上げの方向に向かう為、右寄りの位置にディオキサジンパープルをグレーズしておきます。これは一番濃い部分としてグレーズしています。
このウルトラマリンブルーという色は影部分に使うと何とも言えないいい味を出してくれます。
明度の低い中で使うと良いなと思います。
・ディオキサジンパープル
・フタロブル―
・ウルトラマリンブルーの3色の混色を影部分の一番暗い部分にグレーズすることで暗くなり過ぎている点を緩和しておきます。
・ヘタの部分も着色
ヘタの部分はグレーズはそこまで使ってません。
・ここで「賀茂ナス」の土台の影を入れておきます。
・ここでハイライトを「賀茂ナス」の形の丸みを意識していれます。
・ヘタの部分の明るい部分も着色して行きます。
「グレージング」実践で気付いたこと
・透明な色の層を何重にも重ねる事で茄子の色味が混色では出せない深みが出る。
・僅かながら透明感が出ている画面が出来る。
・混色して書き進めるよりも、絵の具が乾くまでの時間はかかるが、その分絵に対しての期待もかかる。
・色と色の重なりを楽しむことが出来る技法だなと思う。
・混色を基本していないので色の移り変わりを面で捉えグレーズして着色すればグラデェーションが出来る。
・僅かに隙間から見える下地の色が混色してから塗るより複雑さを増すからなのかは分からないが、なんか良い味を与えてくれて、画面に丸みのような柔らかさを見せてくれているような気がする。
これからも忘れずにこの技法で画力向上の為に自分の作品に活かして行きたいと強く思いました。
あなた自身で色々と試してみて楽しんでください。
以上の12のテクニックについて、全て同じモチーフ(加茂なす)を使って説明しています。
『【必見】アクリル画・テクニック集』もぜひ併せて参考にしてみてください。
では最後まで読んでくれて本当にありがとう!
では最後にまたまた
「絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください。
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