あなたは知っていますか?
人の視線が左上から右下に移動する癖がある事を
そうです。
昔から読書によってすり込まれたものだという説もありますが
チラシやポスターなどの紙媒体や、webサイトを作る時には
この視線の習慣を利用して作られているのです。
ポスターなどを見る時の人の視線の流れは、
絵画を観る時の視線の流れに共通する所もあります。
自分の描いた絵画やイラストを、
どのように人に見せたいか、どういう視線の流れを作りたいか、
まずどこに目を留めて、どういう流れで目線を追いかけてほしいのか、
それが、絵から伝えたい事を分かってもらうひとつの方法でもあるのです。
色や大きさ・モチーフの配置などで、見る人の視線を誘導しませんか。
今回は、そんな『人の視線の誘導』についてお話したいと思います。
人の視線を誘導する5つの方法
1.視線は左上から右下に移動する
冒頭でもお話しましたが、人の視線は左上から右下へ移動する習慣があります。
これは、読書によってすり込まれた視線の流れの癖(読書重力)と言われています。
この視線の流れになるのは「同質の要素が均一に配置されている」場合です。
同じ比重の同じ大きさのものが並んでいる状態の時です。
この流れで視線が動くと考えると、
「右上・左下には、あまり視線がいかない」ということも言えます。
ただし、絵画の場合「同質の要素が均一に配置」なんてことは、
ほとんどないかもしれませんね。
2.視線は大きい形から小さい形へ移動する
画面に大きいものと小さいものがあれば、
人はまず大きいものに目がいきます。
その後で、小さいものの方へ視線が移動します。
「大・中・小」があれば「大→中→小」という視線の流れになります。
3.隣りの要素に視線が移動する
ひとつの要素を見ている時、その隣りにある要素にも視線は移動します。
4.視線は共通性のある色や形を追う
視線は、同じ形のものや同じ色の物を追いながら移動します。
5.大きさ・色・配置を変えて視線を誘導する
同じ比重のものをバラバラと置くと、視線が定まりにくいです。
「強い色」から「弱い色」
「大きいのも」から「小さいもの」
というように、
色や大きさに強弱をつけ、配置にも流れをつけてやると、
視線をうまく誘導させることができます。
実際の作品を例に見てみよう
僕が描いた風景画を見てください。
もちろん、きれいな海や空も描きたかったのですが、
この絵の物語の主人公は、流木に座っているお母さんです。
もうすぐ生まれてくる赤ちゃんを思い、そばにいる家族を思い、
幸せな時間を過ごしている若いお母さん。
さて、視線をうまく誘導できているか、確かめてみましょう。
①まず最初に、どこに目がいったでしょう?
大きく、強い色の月ですね。
②次はすぐ隣にある雲でしょうか。
③そこから、鳥に目がいきます。
鳥は数羽います。ぐるりと視線が動きます。
④その後、視線は下に流れます。
海が月に照らされて光っています。
強い光の色にまず視線が動き、その後岸辺の波へと続きます。
⑤はい、子どもそしてお母さんへと視線が流れていきました。
僕は正直この視線の法則を、全面的に取り入れて絵を描いたりはしませんが、
こういう知識をさりげなく画面の中に取り入れていけば、
また今までとは違うシックリくる画面構成になるかもしれないですよ。
最後まで読んでくれてありがとう
人生は長い!。
でも気を抜いていると「あっという間に」過ぎ去ってしまう時がある、
気を抜く時は思いっきり抜いて、引き締める時は「ぐっと」引き締めて
自分の時間と言う限られたものをコントラスト良く
楽しんで有効に使いたいものだ!
では最後にまたまた
「絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください。
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