さて、どんな作品を作ろうか?
どんなものに絵を描こうか?
これを考えるのが、作品作りの中で一番最初にやる作業です。
アクリル絵の具は、キャンバスだけでなく、
色々な支持体に描くことができるので、
作品の幅もあなた次第で広げることができるんです。
紙、木、合成樹脂材、布地、金属、アルミ、
ガラス、ゴム、コンクリート、石、などなど・・
ワシの芸術を表現してみてんけどな、
次の日には結露でポロポロと取れてもたで。
何にでも描けると言っても、注意が必要です。
選んだ支持体にアクリル絵の具で描く時に求めるもの。
それは、
・絵の具の接着が良いこと
・優れた発色
・描きやすい、絵の具が載りやすい
・耐久性が高く、長期保存できる
これらを成立させるためには、多くの場合、
支持体に直接描写するのではなく、
『地塗り』といった処理を施すことが大切です。
オジサンたち二人があんなかんじなので、今日はウチが仕切りますね! フフフ
選んだ支持体の表面に、アクリル絵の具がしっかり固着するように、
支持体の表面に地塗りをして、
支持体と絵の具の仲立ち
をしてもらいましょう。
表面が平滑すぎる場合の下地塗り
ガラス面・陶器・ステンレス板など
表面がツルツルしていて引っ掛かりが無く、
水分を吸い込まない支持体の場合は、
乾燥後に湿気や水で剥離しやすくなります。
なのでこういう支持体には、
を地塗りしてから絵の具を載せましょう。
ガラスプライマーは付着力が強く、
支持体の表面と絵の具とをしっかり仲介してくれます。
金属類
金属類は表面が平滑な上に、鉄などは水が付くと錆びてしまいます。
アクリル絵の具は水分を含むので、直接描くことができません。
こういう場合は、
を地塗りしておきましょう。
メタルプライマーは溶剤タイプのアクリル液なので、
金属に強力に付着し、水を含んでいないので錆びません。
表面がもろい場合の下地塗り
石膏やケイカル板(ケイ酸カルシウム)など
壁版は表面がもろく、絵の具を塗った後でも、
触ったり引っ掻いたりすると、ポロポロと剥がれてしまいます。
こんな支持体の表面には
を地塗りします。
もろい支持体の表面を中まで固めて、
絵の具ともしっかり固着します。
表面が水分を吸い込み過ぎる場合の下地塗り
レンガ・植木鉢など
レンガや素焼きの植木鉢は水分をよく吸うので、
アクリル絵の具を塗る前に、
を塗っておくと、吸い込みが少なくなり、
描きやすくなります。
ブロック
ブロックも水分をよく吸うので、
同じく
『グロスメディウム』
を塗る描きやすくなります。
コンクリートのデコボコが描きにくい場合は、
『モデリングペースト』
でデコボコを埋めておくと、描きやすくなります。
最後まで読んでくれてありがとう!
では最後にまたまた
「絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください
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