こんにちはー
今回は「必見アクリルテクニック15」で画力向上の為に勉強してきたことを、
あらたに実践版としてそれぞれのテクニックを使い
同じモチーフの「賀茂ナス」という京都を代表する野菜を使ってより魅力的に見えるようにチャレンジしていきます。
そして今回は実践版として「マチエール」を使って画面を面白くしてみたいと思います。
マチエールってすごく大事ですごく時間をかけて何層も何層も重ねて計算されて創り上げたものって息を飲むほどに力のあるマチエールがあります。
時にメインのモチーフを飲み込んでしまう程の物も時にありますけど、本当に美しいマチエールをみると感動に似た気持ちになります。
今回も、それぞれのテクニックを同じモチーフに使う事でこんなに見た目のイメージが変わるんだと言う事を知る為にチャレンジしています。
あなたもぜひチャレンジしてください。
今回のマチエールの土台を
「実践版画力向上スカンブリング」から再利用して進めて行こうかと思います。
マチエールの作り方
今回のマチエール作りに使う道具の紹介
・中央の丸い銀の蓋は「パミス」を塗った地の部分に
変化を付けるために蓋の丸みを使いラインを引くために使います。
・左の赤い柄が付いた物は上のラインを引くためのダイヤモンドヤスリです。
・右側の三角の形の物は葉っぱの部分を彫るのに使います。
この道具は電動工具の先の部分なんですが、こーいう作業の為に先っちょだけを買いました。
マチエール作り開始
・まず「パミス」に金色を混ぜたものを画面に塗る前に
「賀茂ナス」に「パミス」が付かないようにマスキングインクを
あらかじめ塗っておきます。
・「パミス」が完全に乾いたら
紙やすりなどである程度綺麗にフラットにしておく。
・この後細かいラインを画面に入れていくのでガタガタだとやりにくい。
・ここでまた再利用教材の登場です。
・「必見アクリル画テクニック集15」の「ステンシル」を見てくれたあなたはピンと来たとは思いますがここは大人の事情と言う事でこのまま進めさせてください。
・「ステンシル」の型を使いボールペンで型を取ります。
・画面に映っている三角形の道具で後で葉っぱに彫を入れて行きます。
・パミスの下のグリーンの地が見えてきたら、削り過ぎないように注意。
・金色のパミスに地紋のようにラインを入れるために先のとがったダイヤモンドヤスリを使います
・色々と向きを変えて彫って行きます。
・ここで少し問題が発生!
という事でもう一度、この上から白い胡粉ジェッソを塗り乾いたらまた金色を塗る。
・削ったら白い胡粉ジェっソが見え前回よりかは白いラインがよりはっきり見える作戦に切り替えます。
・画面にもう少し変化とラインをもう少し見せるために上から薄いグリーンと赤系の色をパミスの上から塗って部分的に濃い場所を作りました。
・表面を濃くした分下地の白い胡粉ジェッソの色が効いてくるだろう。
・ここから葉っぱを彫って行く
・上で紹介した三角形の道具でひたすら彫って行く。
・パミスの下のグリーンの地が見えてきたら、削り過ぎないように注意。
・これが完成作品
マチエールの役割
僕が思うマチエールの役割って
人で言うと服装みたいな物かなって思う所がある。
何ぼいい服装をしていたって中身が無い人間なんてかっこの悪いもんだけど、
何ぼいい人柄であっても服装がボロボロだと
「なんでなん!?」(笑い)
ってなってしまうのと同じように
メインのモチーフがしっかり魅力的であっても背景が雑だととても残念に思ってしまう。
・以前どこかのギャラリーで見た絵で
背景のマチエールは結構面白くてどうやって作っているのか
思わずその場にいた会場の関係者に尋ねた事があったが
メインのモチーフは背景の表現には負けていてめちゃ残念だった。
・やっぱり背景はモチーフの良さをさらに引き立てる為にめちゃ大事な物だと思います。
マチエールを作って気付いた事
・今回のように表面をけづったりする場合は、下地の色と表面の色の関係性をよく確認して進めて行く。
・今回葉っぱの部分に彫を入れたがその部分のパミスを盛り過ぎていたために彫を入れるのがとても大変だった。
・今回は大丈夫だったけどパミスを塗る前に、メディウムを塗ってスカンブリングをしたグリーンの画面を守っておけば間違って彫り過ぎてスカンブリングの画面を傷をつけづに守れる。
(スカンブリングは「必見スカンブリング」を見て下さい)
以上の12のテクニックについて、全て同じモチーフ(加茂なす)を使って説明しています。
『【必見】アクリル画・テクニック集』もぜひ併せて参考にしてみてください。
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