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よっしゃー!初めての作品依頼

今日の雑学

『モナ・リザ』、『最後の晩餐』などでおなじみのレオナルド・ダ・ヴィンチだが、依頼された絵画作品で無事に完成させて納品した作品は生涯で3本ほどである。         
いつもの雑学ですか?

絵を描き始めて20年余り、初めての依頼だから
めちゃくちゃうれしい♪
本当にありがたい話です。

昔は依頼されて描くよりも
自分が好きに描いた絵を買ってもらう方が良いと思っていたけど

贅沢言うたらアカンで

でも最近はこの経験を通して依頼されて絵を描くと言う事は
お客さんの顔がわかる分、
今まで以上に頑張って描こうって気になるし、
違う自分の課題も見つかって勉強になる。

それにお客さんの想像より絵の印象が下なら、
お客さんの顔を曇らせてしまう事になるから
責任感も上がるからこれからも依頼作品もやっていきたい。

それでどんな依頼内容なん


依頼内容

依頼内容は「熊野古道と、生き物は入れないで欲しい」だけ。

それだけ!

依頼を受けたのが12月。
翌年3月の個展に飾りたいので、
「個展が終わった後に絵を渡します」と言う事で話がまとまりました。
こう言う時に体中にパワーが漲ってくるのが分かります。

絵を描いててよかった、最高ー

スケッチ開始

熊野古道に行けたらよかったけど、
季節的にもちょっと無理があったので
しかたなく写真集や画像検索でひたすらチェックして
自分なりの熊野古道の構図を探します。。


伝えたかったこと

熊野古道はユネㇲコ世界遺産(文化遺産)として登録されていて、
自然豊かな紀伊産地をたどる遠隔参詣路であるため
画面いっぱいに、重量感や古い歴史を
感じられる雰囲気を出したいと思い、
人物や動物がいない画面でも
何かの物語を感じてもらえるような絵にしたいと思いました。


舞台は熊野古道の大門坂

 大門坂を自分なりにイメージで作った熊野古道で
雨上がりに奥の林の頭上から太陽の光が
石畳の階段に優しく降り注ぐ雰囲気を出したい。

その為に、お地蔵さんの途上に雨雫が落ちている所や、
足元に咲く黄色い花で生命の息遣いや自然の営みを
感じてもらえるようにスケッチを完成させました。

着色の前の下準備

下準備として奥の木々は別として
手前の3本の木には杉の大木の力強さ
しっかり出すために
サンディー(モデリングペースト)を塗った後、
乾く前に杉の木の表面の彫りを入れます。

右側の木を1番細かくて深い堀を入れて力強さを出したい。
石畳もゴツゴツしたふいんきを出すために
サンディーに彫を入れます。

いよいよ着色

 できる限り奥行きを感じられ、
そして空間を意識して薄い背景色にしました。

木々の枝も距離感を感じられるように
配色のトーンにも気を配り
中間位置まで彩色を完成させます。

手前の左側の杉の木の上からの
優しい光を意識しつつ丁寧に塗っていきます。

躍動感が出るような枝ぶりの構図を考えます。

1番手前の大杉は大木の強さを出すために
コントラストを強めていきます。

そして画面右上は雨の湿気が感じられるように
わずかに空の色を加え塗り込んでいます。

石畳に古い歴史が感じられるように
石の向きなどに注意し、
わずかに残る水気のせいで光を浴び輝く石畳を演出しています。

右下は遊び心で流す様に描いていますが、
そのおかげで、そこにも光が当たって反射しているように見えます。

石畳にしっかりとコントラストを入れることで
画面を引き締めてくれています。

地蔵様と黄色い花を入れることで殺風景な画面に
ポイントとぬくもりが感じられます。



よく見るとお地蔵さんの頭に上の枝から雨雫が落ちて頭を濡らしているのがわかります。

いよいよ完成

いよいよラストスパート。

画面の上から様々な角度に枝が伸びてさらに躍動感を出そうと試みます。

そして同時にさらに遠近感も出るようにしてやっと完成しました。

あー疲れた、でも楽しかった

いよいよ手渡し

 この瞬間が1番ドキドキする。
そしてこの瞬間を楽しみに絵を書いているような気もするなぁ。。

お客さんの反応は
「おー凄いなー、やるなーいいやん!」
笑顔が見れて安心

  また誰か依頼してくれへんかなぁ

次回は依頼作品2冊目の嵐山の桜を
記事にしてみたいと思います。

そしていずれは動画での部分的な彩色手順をアップしたいと思っていますしばらくお待ちください。

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