個展を開催しよう!と思っても、
一体何から準備を始めたら良いのかな?
手順・ポイントを、順を追って解説していこうと思います。
1.会場を決める
大抵の場合は貸ギャラリーでされるかと思います。
ネットでたくさんの貸ギャラリーが紹介されています。
ホームページで会場の画像や詳しい図面、金額等が載っています。
空き状況を公開している所もたくさんあります。
展示する作品の形態や広さの合ったギャラリーを見つけ出しましょう。
スカスカやったりキチキチやったりして観にくいもんな。
気に入ったギャラリーをいくつか候補にあげたら、
必ず現地へ出向いて、実際に見てみましょう。
画像や図面だけでは実際のイメージがつかみにくいからです。
他の方が個展をされている時に行くのが良いかと思います。
イメージもしやすいな。
会場が決まったら、契約をします。
予約開始日はギャラリーによって違います。
確認して、できるだけ早く予約しましょう。
季節によっても客足が違うし、
やはり「人気の期間」というものもあります。
祝日が含まれる週などは人気だし、
早くに予約が埋まってしまいます。
できれば開催予定の1年くらい前には決定・契約するつもりで行動しましょう。
作品がすでにあるんやったら、そういうのを狙うのも手やな。
契約の方法はそれぞれありますが、
先に頭金を一部支払っておくところが多いようです。
その際、万が一キャンセルしなければならなくなった時の違約金についても、
事前に確認しておきましょう。
また、契約の際には、必ず契約書類を受け取りましょう。
口頭での予約は危険です。
「聞いてません」って事あったもんなぁ~
2.案内はがきの用意
個展の案内はがきは、とても効果的な広告です。
今は手軽に比較的早く・安価で印刷してくれる印刷屋さんがたくさんあります。
最低でも1ヶ月前には仕上がるように準備しましょう。
・知り合いに送付
・2回目以降は、前回来場いただき芳名帳に記帳してくださった方々に送付
・当日、会場に置いておく分
・当日、会場付近で声掛けにお渡しする分
・可能なら、行きつけの店や画材屋などに置かせてもらう分
・新聞社などにも送付
等に必要です。
それぞれの枚数を計算して、それよりも少し多めに準備しましょう。
案内状を送付するのは、開催日の2~3週間前がベストです。
1ヶ月も前だと「まだ先やし・・」と思っている間に過ぎてしまうし、
1週間前だと「うわ~予定が入ってしもてるわ。」って、よくある事。
2~3週間前にポストに投函しましょう。
宛名書きの時間を考えて、印刷の完成は、
個展開催の、最低1ヶ月前には済ませておきます。
3.ポスターを作る
はがきの印刷の時に、一緒に印刷を頼んでも良いかと思います。
行きつけのお店や、画材屋さんに貼らせてもらいましょう。
会場の備品に立て看板が有る場合、その大きさに合わせて印刷注文しても良いし、
備品の看板が小さい場合、ボードに貼って手作りしても良いと思います。
案内はがきと同じデザインにしておくと、
案内はがきを見て来られた方が、会場を見つけやすいです。
4.宣伝
気持ちを込めて作り上げた渾身の作品の発表の場です。
家族や知り合いだけでなく、数多くの人に見ていただきたい。
案内はがきでだけでなく、新聞にも載せてもらいましょう。
町のフリーペーパーから地元紙、全国紙、
知る限りの新聞社に依頼してみます。
遠慮することはありません。
どんどん依頼してみてください。
新聞には、地方版のページがあります。
たまたま他に記事が無く空きがあれば、
記事として掲載してもらえるかもしれません。
はなから断られる場合もあります。
「う~ん・・もし載せる記事がなくて空いてたら載せますけど、可能性は低いです。」
やんわり断られる場合もある。
この新聞記事は2回目の個展の時に載せてもらいました。
電話で依頼すると
「載せられるかどうか分かりませんが、
とりあえずメールで記事を送ってください。」
と言われました。
なんとか記事にしてもらえるように、そこそこ長文でアピール。
その後、電話で軽く取材を受け、
それがこの様に編集されて掲載されました。
期待していた物より小さい記事でしたが、
実際、「新聞見て来ました」という方が何人かおられました。
やる価値はある!
案内はがきを新聞社に送って依頼しても良いと思います。
案内はがきが出来上がってからでも充分間に合います。
あとはイベント情報のページ。
ここは比較的容易に載せてもらえます。
が、文字だけで3~5行程度なので、
イベント情報に興味を持ってじっくり読んでいる人にしか目に付かないかもしれません。
でも誰かが見ている!
必ず載せてもらいましょう。
また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をされている方は、
活用しましょう。
Twitter やFacebook 、instagram などで個展を告知し、
興味を持ってもらえれば、どんどん広がる可能性『大』です。
5.芳名帳の準備
必ず準備しましょう。
自分が不在だった場合に、誰が来られたのか分かります。
また、ここから礼状を出します。
次回の個展の際、案内状を出すのにも役立ちます。
記名してもらう時の、筆ペンと普通のペンの両方を用意しておきましょう。
芳名帳を置く台は、たいてい備品として会場にありますが、
念のため、前もって確認しておきましょう。
6.お茶・お菓子の準備
お客様にお茶とお菓子で接待しましょう。
ギャラリーによっては飲食禁止の所もあります。
確認しておきましょう。
可能な場合は、電気ポットなどを用意し、
コーヒーやお菓子、お盆も準備しておきます。
来場予定のお客様の中に小さいお子様がおられる予定があれば、
ジュースを用意しておくといいですね。
7.その他の準備・備品の確認
作品を売買する場合は、領収書や収入印紙・印鑑を用意しておきましょう。
購入いただいた方にお渡しする名刺があれば、なお良いと思います。
貸ギャラリーの壁面は、テープやネジ釘、押しピンが禁止の所もあります。
事前に確認して、対応できるように準備しておきましょう。
搬入時に必要なもの・・・クッション材・軍手・はさみ・ガムテープ・
荷物ひも・ドライバー・タオル・雑巾 等
搬入の時、照明が切れていないか?エアコン・電気の確認も忘れずに。
個展までは、作品作りに忙しい毎日だと思いますが、
それと合わせて、その他の準備も抜かりなく、当日を万全に迎えましょう。
個展の事でもっといろいろ知りたい方は下から個展に役立つ情報を手に入れて下さい。!
・個展の成功の秘訣!
・なるほど!個展準備「案内状とポスター編」
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