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アクリル絵の具の顔料について

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こんにちは!

いきなりですが。
あなたはアクリル絵の具について何処まで知っていますか?

僕は約20年間、独学でアクリル絵の具を使ってきたけど
まだまだ知らない事ばっかりだった事を
最近ブログを通して勉強し、特にそう感じています。
(僕はターナーのゴールデンアクリル絵の具を使っています。
アメリカのゴールデン社製の絵の具を
日本のターナー社が輸入販売している絵具)

基礎となる色の三原色
・キナクリドンマゼンダ
・ハンザイエロ―ミディアム
・フタロブル―(グリーンシェード)
(アメリカのゴールデン社によると、この3種類の絵の具が色を鮮やかに出すことが出来るとお勧めしています。)

そして今回は

アクリル絵の具の顔料の特徴

を、新たに気付いた必要な基礎的な知識とともに
記事にして行きたいと思います。

アクリル絵の具の顔料の特徴

基本的な特徴

・乾きが早い
・匂いが殆どない
・他の絵の具で出来る事はアクリルでも殆ど可能
・絵の具により不透明性がある
・乾くと水分が蒸発するので体積が減る(痩せる)
・乾くと艶が無くなり(メディウムで克服できる)、色が少し濃くなる
・乾くと耐水性、耐光性、耐薬品性にその効果を発揮する
・様々な物に塗る事が可能ですが、平滑性の物や油性の物には塗ることは出来ません。

GOCHA
 なるほど、簡単な特徴は分かったけど、使う時にはどんなことを工夫して使っていくん?

絵の具の顔料

・化学成分により2つに分けられる
「無機顔料・有機顔料」

無機顔料とは

自然界に存在している鉱石・鉱物や土から得られる顔料で鉄や銅・鉛等の金属の化学反応により得られる酸化物や結合物から成り立っている。
この顔料は殆どの場合に彩度と着色力(後で説明します)が弱く、中~高度の不透明度になります。(*ジンク系は例外です)
無機顔料を使うと彩度が低いというデメリットはありますが不透明度に優れた色が出来る。

無機顔料が使われている絵具3種類
チタニウムホワイト
ジンクホワイト(*)
イエローオーカー
(ゴールデン社による)

有機顔料とは

炭素の複雑な化学反応から生まれ化学室の中で合成で作り出します。
有機顔料は殆どの場合彩度が高く、着色力が強く透明度が高いため比較的明るく鮮明な混色が出来ます。

有機顔料が使われている絵具5種類
・ハンザイエローミディアム
・キナクリドンマゼンダ
・フタロブル―(ブルーシェード)
・フタログリーン(ブルーシェード)
・ナフソールレッドライトの5色のみ
(ゴールデン社による)

「彩度」は色の鮮やかさやくすんだ色の度合いを表す要素
「彩度」が高いと明瞭で鮮やかな印象になる

彩度の高い画像

GOCHA
 無機と有機の違いは大体わかったけど
和人
 ここから特に大事になるからよく読んでや

アクリル絵の具の混色を正しく行うには
「マストーン」、「アンダートーン」、「着色力」等の
重要な知識や特性を理解し
明確にしておくことが大切だと感じます。

マストーンとは

下にある色が透けて見えていない位に濃く(厚く)塗った状態の事

アンダートーンとは

白い下地に絵の具を薄く塗り引き延ばした時に
カスレた色の部分の事。

上の画像は
上段 キナクリドンマゼンダ
下段 フタロブル―(グリーンシェード)
ゴールデン社がお勧めする基本の3原色の内の2色を使いました
この2色は有機顔料です
そして画像の左側の濃い部分が
「マストーン」になります。

そして画面の右側の薄い部分が
「アンダートーン」になります。

和人
 マストーンではその色に隠れている本当の色味が分かりにくいけど、アンダートンで見るとその顔料に隠れている色味が現われる。
和人
 キナクリドンマゼンダは鮮やかさが隠れていて、フタロブル―の方は僅かにグリーンの色味が有るのが分かると思います。
GOCHA
 なるほど、なるほどこの僅かな色味の違いが混色した時に思ってもいなかった色になったりするわけやな。

今度は下の画像を見て下さい

カドミウムレッドダーク

コバルトブルー

 

キナクリドンやフタロ系等の透明な有機顔料の
「アンダートーン」と「マストーン」の違いと
カドミウムやコバルトなどの
「マストーン」、「アンダートーン」の違いが
結構はっきりとでていますね。

GOCHA
 キナクリドンやフタロ系の顔料の方が混色した時に綺麗な色が出そうやな。

キナクリドンやフタロ系の
「アンダートーン」と「マストーン」の色の差が大きく出ていますよね
この色の差を認識して混色出来れば自分の
イメージした色が出来上がるんだと思います。

GOCHA
これメッチャ大事やん!

下の画像はどうですか?

ハンザイエローオペーク
フタロブル―(グリーンシェード)により
グリーンを作ってみました。

フタロブル―(グリーンシェード)
「マストーン」と「アンダートーン」の
差が結構あった色ですよね。

これと比べて次は
「マストーン」と「アンダートーン」の
違いがあまりなかったコバルトブルー
ハンザイエローオペークグリーンを作ってみました。

GOCHA
ちょっと濁って見えるな!

フタロブル―(グリーンシェード)を使った
混色の方が色の移り変わりに差が結構やっぱり有るんですよね

水彩画(風)にアクリル絵の具を使う場合、
「アンダートーン」は重要で
水彩画のあの輝くような風合いは
白い下地から透明な絵の具の層を通り抜ける事によって生まれるからなんですね。

この色彩が見せてくれる豊かな変化をしっかりと身に着けたい。

着色力とは

色を置いた時にある色が別の色の特徴を変える力の表現の事
着色力が弱いと淡いパステル色になる。
着色力が強いと濃い相手の色になる

別の言い方をすると
(例)着色力が強い色の青と着色力が弱い黄色を混ぜた場合
青寄りの緑になると言う事です。

アクリル絵の具の簡単な混色の秘密の例

・ナフソールレッドライト
キナクリドンマゼンダでは表現出来ない色を出すことが可能。

ナフソールレッドライト
ハンザイエローミディアム
と混色すると赤やオレンジ等の刺激の大きい色の表現をしてくれます。

ナフソールレッドライト
フタロブル―(グリーンシェード)
と混ぜると、深みのある赤や栗色を作り出すことが出来ます。

・アースカラーのイエローオーカー
暖色効果があり鮮明な色に落ち着いた表現に変えてくれます。

・チタニウムホワイト
不透明な白で混色するとパステル調になる。

・ジンクホワイト
透明感の強い白でグレーズ技法等に向いている。

いかがでしたか!
以上がアクリル絵の具の顔料について勉強になった事をまとめました。

僕もこれからここで勉強した事を踏まえて
色作りをして行きたいと思います。

アクリル絵の具には「有機顔料」と「無機顔料」があると言う事をここまでで記事にしましたが。
下の関連記事ではそれぞれの特徴を知って正しく混色をしよう。
と言う事で
実際に「有機顔料」と「無機顔料」の絵の具を混色した時の特徴や
グレージングした時の特徴等を記事にしています。
必ず役立つのでぜひ見て下さい。

分かった!絵の具の知って得する混色の技!!」

それでは次回の記事には

  • アクリル絵の具の使い方
  • アクリル絵の具を活かす技法

に関しての記事を書いて行きます
アクリル絵の具の秘密ー2
アクリル絵の具の秘密ー3

最後までありがとうございました。

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では最後にまたまた
絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を見てください

コメント

  1. […] 前回の記事 アクリル絵の具の秘密-1 […]

  2. […] 以前にもアクリル絵の具の秘密-1でアクリル絵の具の顔料の事について記事にしたけど さらに重要な事が分かったので今回もまた絵の具の顔料の事について書きたいと思います。 […]

  3. […] !時間が経つとどうなるやろな! GOCHA  そういえば前に書いた記事の「アクリル絵の具の秘密ー1」の中で有機顔料と無機顔料の特徴を知って混色をして行こうって記事に書い […]

  4. […] 「アクリル絵の具の秘密-1」 […]

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  6. […] 今回はアクリル絵の具①顔料についての続きで、 アクリル絵の具の使い方と、水彩画風のにじみの出し方について記事にしていきたいと思います。 […]

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