ピカソが愛した紙
越前生漉奉書(えちぜんきずきぼうしょ)は
製法が国の重要無形文化財に指定されている
300回の重ね刷りに耐えるとうたわれるほどの
丈夫さを誇る日本の紙の原点とも言える手漉きの和紙です。
広く内外の版画家から支持され、
あのパブロ・ピカソも版画用紙として愛用していたそうです。
出典 和紙工場直営の和や加セレクトショップ
えー今回からいよいよ
「自分の枠を超えて!(技術の継承) PART3」と言う事で
内容は
スケッチをキャンバスにトレース
キャンバスにパミスを塗る
背景の着色
スケッチからキャンバスにトレース
「自分の枠を超えて!(技術の継承) PART2」でスケッチの
完成画像(350×260)をのせていますが
仕上がりのキャンバスサイズは
F15(650×530)なので、拡大して写します。
キャンバスにスケッチを
トレーシングペーパーでトレースする時は、
元のスケッチをF15に合わせて拡大コピーして
キャンバスにトレースします。
正直、草木や山などの自然の物なら大まかな感じで
いいんやけど
人や犬などは少しでも元のスケッチからずれると印象が変わってしまうし
特に顔は少しずれただけでも表情の雰囲気が変わるので気を使います。
この画像はキャンバスにスケッチをトレースした所です。
トレースしたラインがパミスなどで薄くならないように濃くボールペン(油性)でなぞっておく。
スケッチの上にパミスを塗る
パミスを塗る時はキャンバスに霧吹きで水を吹きかけてパミスの載りを良くしておくかパレット上で水と合わせておいた方が塗り易いです。
パミスをキャンバス全体に塗り
(僕はバターナイフで塗っています)
塗った後の多少のライン(筆跡のようなもの)が残るのは仕方がないしそれも味だと僕は思っています。
塗った後よく見ると塗残しが良く有るので注意が必要。
乾いたら太一とハナの辺りだけ
紙やすりで削り、
少しだけサラサラの状態にしておいてください。
そこは着色時に細かい作業になるので
元のザラザラだと細かい表現が出来ません。
削った後に手で触ってしっかり違いが出ていれば大丈夫です。
次に着色時にスケッチのラインが消えてしまわないように
マスキングのりをラインに沿って塗っていく。
そしてマスキングが乾いたらいよいよ着色に移ります。
背景を着色
いよいよ着色です
この上の画像の色が背景に使っている色です
左からニュートラルグレー7
フタログリーン(ブルーシェード)
フタロブル―(イエロシェード)
マースブラック
絵の具の色は上部にはフタログリーンをメインに使ってます
中部にはフタロブルーをメインに
下部はディオキシサンパープルをメインに使っています。
画像を見てもらえれば分かるように
実にいい加減に塗っています。
こう見えても几帳面やねん!
ここで大事なのは、均一にならないように塗ることぐらい。
どうせ何回も何回も色を重ねるので
なんだったら反対色(補色)を塗っていても良いぐらいです。
その方が仕上がりにまた違う
深みが出せるかも。
下の画像を見てください。
上の丸皿に載っている量から下のキャンバスの画像が実際に塗れた量です
これで大体の目安になるかと思いますが
念のため上の小皿の量で17×25センチぐらいの
範囲が塗れます。
今回は此処までにします、次回は背景の完成までを見てもらいたいと思います。
まー背景は人によってはそんなに大事ではないのでさらっと行きたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとう。
コメント
[…] 自分の枠を超えて!(技術の継承)PART3 […]
[…] では画面全体が濃すぎて暗すぎると感じたので 乾いてから全体に水を張って 「自分の枠を超えて!(技術の継承)part3」 で紹介したニュートラルグレー7を 画面全体に薄く塗ってみます。 […]