色には不思議な色彩効果がたくさんあります。
今回はその中で「色が持つ心理的効果」についてお話したいと思います。
赤の部屋・青の部屋
ある人がこんな実験をしました。
時計のない2つの部屋に1人づつ入ってもらい、
「1時間経ったな」と思った時点で外に出てきてもらいます。
ひとつは壁が赤い部屋。
もうひとつは壁が青い部屋。
結果はどうなったでしょう?
・?
・?
・?
赤の部屋に入った人は、40分で出てきました。
青の部屋に入った人は、1時間半で出てきました。
不思議ですね。
この様に、色は時空を歪めるのです。
赤い色(暖色)・・・実際の時間より長く感じる
青い色(寒色)・・・実際の時間より短く感じる
会議室は赤?青?
色にそんな効果があるなら、これを利用しない手はないですよね。
それでは会議室は何色が最適なのでしょう。
会議室の色には「赤」がいいか、それとも「青」がいいか。
青は、時間の流れが早く感じるので、議論を早く進めようとします。
その上、リラックス効果があるので、アイデアが生まれます。
という事で、会議室には「青」が良いと言えます。
但し、闘争心をあおったり、白熱した議論を展開させたい場合は「赤」!
奇抜で独創的なアイデアを生むのに最適です。
実際に日本の会社で、
この色彩心理を利用したオフィス環境を整えている所があるそうです。
その会社では「赤い部屋」と「青い部屋」が設けられています。
「赤い部屋」では、皆が自由にアイデアを出し合い、
活発に議論し合う場所として準備されています。
「青い部屋」では、慎重さを求められる予算の決定や、
営業の反省会など、冷静さが大切な会議に使われます。
・・とは言っても、実際には壁紙を変えるなんて、
そうそうにはできませんので、
カーテンやブラインドの色を変えたり、
椅子や壁飾り、ノートやファイルの色で工夫してみましょう。
なぜ赤は時間が長く感じるか?
赤は、肉体に緊張状態を起こし、発汗作用が活発化、
興奮状態にする性質があります。
血圧が上昇し、呼吸・脈拍が速くなり、エネルギーを消耗させ、疲れやすく、集中力が散漫になります。
そういう環境のところでは、時間は長く感じられるというわけです。
逆に青は、興奮を抑えたり、血圧を下げ、脈拍数・呼吸数・体温を下げます。
また自律神経を鈍らせ、筋肉緊張を減少させます。
つまり、リラックス状態ですね。
リラックスした環境の中では、人は時間が短く感じられるのです。
赤と青は真逆ですね。
ファストフード店に赤が多いわけ
ハンバーガーショップやファミリーレストラン、牛丼チェーン店を思い出してみてください。
看板も内装も赤系がとても多いですよね。
赤は食欲増進の心理効果があるので、飲食店に使われる事が多いです。
また、暖色は明るく楽しいイメージなので、ファミリー向けのお店には最適です。
しかし赤の効果はそれだけではなかったですよね!
・?
・?
・?
赤は時間を長く感じさせます。
赤に囲まれた環境では、短い時間でも長く居たと錯覚し、
実際よりも短時間で満足するため、
店の回転も速くなり、店にとっては都合が良いのです。
色彩効果を利用して自分をコントロールしよう
その色を見ているだけで、時間の感覚を狂わせることができるなら、どんどん利用してみましょう。
「青」は時間を短く感じさせるのだから、バスの待ち時間や、
友達に待たされている時に利用できますね。
実際、銀行や病院の待合室には寒色系の色が使われていることが多いです。
単調な作業を長時間続けなければならない時も「青」。
オフィスのデスクや勉強机に青いシートを敷いてみては?
恋人と会う時は、少しでも長く一緒にいたいのだから、
断然「赤」ですね。
つぎのデートの服は「赤」で決まり!
こんなのもあるよ!
その日の朝にあなたが自然に身に着けたい色がもしも
赤なら
その時あなたの心理状態は
体の中にあるパワーを体の外へ発散したくなっている時です
そんな時は良く動き体の中にあるストレスを発散させることを意識しましょう。
詳しくは「こちら」を見て下さい。
色についてもっと知りたければ「サイトマップ」から「色彩」や「色とビジネス」もきっと役に立ちますよ。
では最後まで読んでくれて本当にありがとう
では又逢う日まで
では最後にまたまた
「絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください。
コメント