今回浮世絵を見る機会を頂いたので
嫁さんと滋賀県にある佐川急便美術館に赴き
浮世絵オールスターともいうべき巨匠たちの版画や肉筆作品を多数見て来ました。
今まで浮世絵って学生の頃に教科書でしか見た事無かったけど真近で見て浮世絵に対してちょっと見方が変わった事がありました。
学生の頃には浮世絵なんて全部同じように見えたけど
絵師(画家)によって作風も異なり
色使いや構図の取り方等
表現している対象も違い中々見ごたえがあり
自分が描く絵にも何とか取り入れられる部分が無いかと思い見ていたら、
面白かったのでつい1時間半以上も見てしまいました。
意味分からんから全然悔しくないわ!
とりあえず説明したってーな!
じゃぁ今回は浮世絵を見に行ったことで
他にも知りたくなったので勉強した事6点を記事にしてみたので見て下さい。
- 浮世絵が生まれるまで
- 浮世絵の製作工程
- 浮世絵の魅力
- 浮世絵が世界に与えた影響
- 浮世絵の巨匠たち
- 浮世絵から学んだ事
浮世絵が生まれるまで
浮世絵の絵画様式の根幹は遠く大和絵にはじまり、近世初期風俗画が母胎となって町人絵画として広く世間に広まったとされています。
だが当時武家が支持していた漢画系の「狩野派」と対立していたが、さらなる発展の為「狩野派」・「土佐派」・「洋画派」・「写生派」等の他派の特徴を積極的に取り入れた。
そして大衆の為に安価であり良質な絵画作品を届けるために木版画を主流としたが中には肉筆画を専門とする絵師もいたとされています。
ただ肉筆画の場合はお金に糸目をつけない一部の人の為であったようでかなりそのために頑張って描いていたようです。
現代とはかなり違うなという印象を受けました。
浮世絵の歴史は簡単に分けると3期に区分されるようです。
(1)初期 明暦(めいれき)3年~宝暦(ほうれき)(1657~1764)。
(2)中期 明和(めいわ)~寛政(かんせい)(1764~1801)。
(3)後期 享和(きょうわ)~慶応(けいおう)(1801~1868)。[小林 忠]
上の絵は葛飾北斎の娘、葛飾応為(おうい)の作品
浮世絵の製作工程
浮世絵は版画ですから、その完成までには、
・下絵を描く
↓
・下絵のとおりに版木を彫る
↓
・絵の具をつけて紙に摺る
↓
・完 成
というプロセスが必要なんですね
浮世絵って現代の絵画の完成までの流れと違い
それぞれの専門職のプロが存在していたんですね。
この「下絵を描く」、「版木を彫る」、「紙に摺る」
という3つのプロセスが、
それぞれのプロたちによって分業化されていたんです。
その各プロセスごとに、
それぞれ順に絵師、彫り師、摺り師と呼ばれています。
絵師は、版元(出版社)からの依頼により絵を描き始めます。
ただ自分の好き勝手に描いて良い訳では無く
版元(出版社)の意図に沿ったものを描かなければいけなかったようです。
そして絵が仕上がれば
今度は彫師の仕事なんですが
単純に色の数だけ下絵に忠実に版木を彫っていきます。
そして彫師の力量により難しい版木(顔部分)を任されるのか簡単な版木(背景)を担当するのかが決まる。
彫師の仕事で一番熟練の技が必要とされるのが顔と髪の毛の部分で髪の毛一本一本乱れなく彩色されているんを見ると彫るのは相当な技術がいるのが分かります。
そして彫が済めば次は擦り師の仕事で
擦師も単純な作業ではなく
繊細なボカシや色の合わせ方の技術や色ごとに版を変えるので下絵に寸分の狂いもなく合わせなければいけない。
これらはすべて熟練の職人でなければできないことなんです。
この時に下絵とのずれがおきないように目印をつける。
それを「見当」という。
現代の見当を付けるとはこのことから来ているらしいですね。
以上の作業の流れを経て浮世絵は完成となります。
(実際には他にも作業工程があります。)
えー長くなりそうなので今回はここまでにします。
でわ又3日後に
最後まで読んでくれてありがとう
では最後にまたまた
「絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください。
コメント
[…] こんにちは、今回は「浮世絵から学ぶ絵画ー1」の続で 浮世絵の魅力から何か自分の絵に吸収できるものが無いか勉強していきたいと思います。 […]
[…] 「浮世絵から学ぶ絵画ー1」 「浮世絵から学ぶ絵画ー2」で4まで進んでいるので今回は 5,6から始めたいと思います。 […]
画家さん〜素晴らしいですね〜⤴️🤩👍🎶
とてもとても参考に、なりました🤩
また見たいです⤴️👍
構成すごい🤩
ありがとうございます🤩🙇