あなたが自分の
将来について真剣に考えたのはいつですか?
僕は幼い頃から物を作ったり
広告の裏に漫画を
いっぱい描いているような子供だった。
自分の手からキャラクター達が
次々湧き出てくるのが、
楽しくていつも夢中になっていました。
でも社会人になる頃にはすっかり
「絵は別の世界の人がやるもんだ」
と思って絵を描く事も
無くなっていきました。
そんな僕は20代半ばまで本当に適当で、
将来のことなんて考えた事もなく、
考える必要性も感じていなかったし、
そんな毎日でも満足していました。
やっと来た人生最初の分岐点
ところが『あの日』は
突然やって来た。
何気に入った
絵画の展示会でのことでした。
僕の薄っぺらい胸に
「ドーン」
と大きな塊が
打ち付けられたような衝撃を、
目の前のたった一枚の絵から
受けた瞬間でした。
「えー何これ!!、
絵ってこんな感動を
与えてくれるものなん!?」
絵の中には笑顔でおしゃべりをする人、
夫婦で散歩をしている人や
沢山の人が絵の中で
生き生きと本当に楽しそうだったんです。
そして色使いも感動的で光の輝き、
水の煌めきが本当にきれいで、
直ぐに虜になってしまいました。
心の中で
「あーすげー、おーキレイ、えーすげー」
とうなっている自分がいました。
その時に受けた大きな大きな感動は、
「自分の手で何かを生み出したい!」
という長い間忘れていた
幼い頃の気持ちを思い出させてくれました。
そして
「今受けたこの感動よりも
もっと大きな感動を、
いつか自分の絵で人に与えたい!」
という強い思いが沸き起こりました。
この時の思いが僕の原点になっています。
この時感動した思いは、
今!この瞬間もずっと
強く胸の中にあります。
そしてその時、僕の人生が大きく方向を変えて『ゴトン!』と転がりだしたのです。
さあとにかく描いてみよう!!
僕もあの時に貰ったパワーを
人に与えたい。
でもねー実際描き始めてみると
楽しいけど大変でした。
筆を持つのは中学の時以来!。
頭の中のイメージを
絵に起こせない。
歯がゆい
イライラする。
いくら頑張っても成長できない自分を
情けなく辛くなる事も
たくさんありました。
でも、ひたすらに描く日々。
その当時はまだパソコンや携帯なんて
我が家にはなかった。
その代わり
印象的な新聞・雑誌の切り抜きや
好きな作家さんの画集や広告画像など
あればとにかく真似をしていました。
「あーでもない、こーでもない」と
少しでも時間を作っては画力を上げようと必死でした。
でも独学って限界があるんですよね~
独学ゆえの高い壁
一人で誰にも相談も出来ずに
描いていても、
すぐに行き詰ってしまう。
「どうやったらこの印象になんねーーん」
「アカン!全く進まへーーん」
「またやり直しや!」
って頭を抱えて発狂してました。
もう何度もそんな事があり
仕事をしていてもいつも以上に
イライラしてしまうし!
「オーーーーーーー」みたいな(笑!)
勘違いの日々
でも今、
その当時を振り返ると
勘違いをして生きていたんだなーと思います。
それは
・画家を目指している俺ってカッコイイ!
・画家を目指すといっても具体的な目標の
設定もなく時間を浪費していた
・画家になる為のプロセスを
全く決めていなかった。
・「自分は本気で努力をしている」
つもり君だった。
・人や自分に「いつか、いつか」は
「いつのことなんですか」状態。
正直努力して頑張っていれば
夢に辿り着けると思っていた
おめでたい人でした。
本当にずば抜けた才能がある人は別の話。
そんな人は周りが放っとかないからね。
でも俺はさー
馬鹿だからそんな考えで簡単に
10年が過ぎていった。
とにかく仕事と画力向上の
両立だけが主な生活の割合を占めていました。
そして10年が過ぎた頃に
「あ~このままでは無理やなー」っと
不安に襲われ正直怖かった‼
時間なんて目標を設定し、その目標に辿り着くためには何が必要かを考え行動に移さな時間なんて簡単に過ぎてしまうよ!
絵描きとしての道を模索する毎日
それからは、
どうすればもっと良い絵が描けて、
どうすれば画家として生きていけるのかを
いつも探していました。
とにかく人に見てもらい、
認めてもらったという証が欲しくて
あちこちの公募展に出品しました。
また、たくさんの人に見てもらうために、
病院の壁、喫茶店、図書館、飲食店、公共施設、
とにかく飾ってもらえそうな所に
お願いをして回りました。
中には快く飾っていただけた所もあったけど、
結構ね、断られたりもしたし、
公募展も出したけど
ことごとく落ちまくりました。
ヨッシャー初めての個展!!
そしてそんな状況の中やっと、
人生で初めての個展を開くことが出来きました!
でも正直最初は怖かったよー
心の中では
「今までまともに反応を貰った
事も無いけど、
誰も来てくれなかったらどうしよう!」
今まで取り組んできたことの結果が
その1週間で出るのだと思うと本当に
ドキドキしました。
ワクワクよりドキドキの方が
はるかに勝っていた。
そんな状況の中、仕事を終えてドキドキしながら
「どうやったんかなー」
「お客さん来てくれたんやろうか?」
って心配しながら帰り支度をしていた時、
嫁さんから
「絵、売れたよ~!凄~い!!」
って1本の電話が入ったんですよー
買っていただいたのは、
北海道から観光に来られていたご婦人で、
息子さん夫婦への
プレゼントだと仰っていたそうです。
そらもうメチャクチャ嬉しかったし、
「間違ってなかった!!!」
今まで独学でやってきて、
上手くいかず途中で心折れそうになり、
悩みながらやってきました。
でもそのことが無駄ではなかった、
間違ってなかったんや、
とやっと思えた瞬間でした。
そしてその後も多くの人に
観てもらい、展示作品の半数を
買っていただく事ができました。
僕が描きたい絵を描いて、
その絵を人が買いたいとお金を出してくれた。
メチャクチャ嬉しかったよー。
今までに経験したことのない興奮!
でもね、個展で絵が売れても、
それで生活ができるわけでもない。
有頂天になっていたのも束の間で、
すぐにいつもの辛くてしんどいだけの
仕事が待っていました。
あの1週間が夢の中のように感じました。
そして僕は心の中で思います。
「早く自由になりたい!」
「早く好きな絵の事を考えて生活したい!」
そんな思いがますます強く胸を
締め付けてくるばかりでした。
ヤッター!2度目の個展を迎えて!
そしてそれから2年半後、
2回目の個展を迎える事ができました。
この時、1回目の個展の『若葉たち』を
飾って頂いている北海道のご家族が、
わざわざ個展会場に駆けつけて下さり、
めちゃ驚き、めちゃ有り難かったです。
本当に絵を描いてきて良かったと
心からそう思えました。
「だって普通に仕事しててもこんな感動体験できないやんね!」
2回目の個展で絵を買っていただいた
海外のお客さんと地元のお客さんには、
その後も新たに絵の依頼をしていただき、
自分自身に、そして自分が描く絵にも
自信を持つことが出来ました。
個展が終わりしみじみ思ったことは、
やっぱり個展って面白いんですよね。
一人のお客さんが
会場に足を踏み入れた時から
この人はどんな反応をするんだろうかと
ドキドキするしね。
お客さんの反応がダイレクトに伝わり、
ワクワクドキドキさせてもらえるから
楽しいです。
それに拘りしだいで、
もっと色々な人にとって楽しいイベントに
作り上げることが出来ると思います。
僕が絵を描く理由
僕が絵を描く理由。
それは公募展や出品展で賞を取ることや
称賛される事ではないんです。
自分が表現したい想いを、
1本の筆と絵の具で表現し、
その絵の前に立つ『誰か』を
笑顔にして感動させたい。
その人が僕の絵を手元に置きたいと
思ってもらえた時、
初めて1枚の絵に懸けた思いが
報われるんだなと思います。
そして自分という人間を理解して
貰いたいために絵を描いているのかも
しれないなーとも思います。
そんな事を思っていても
日々の生活は変わる事も無く、
いつも忙しく仕事に追われる日々。
こんな同じルーティーンが
永遠に続くんじゃないかと不安に
押しつぶされそうにもなります。
確実に自由を手に入れ、
もっと描きたい時に描き、
描きたい場所で描く。
もっと自由に食べたいものを食べ、
会いたい人に自由に
会いに行けるようになりたい!。
2つ目の人生の大きな出逢いはPCの中に
そんな夢のために何をするべきなのか?
その答えはPCの中の
ひとつのサイトの中にありました。
そのサイトの主は、
世界中を旅する若いアーティストでした。
彼は絵描きとして
生きていくための答えを見つけ、
日本で実践し
広める活動をしていました。
彼との出逢いが僕の人生の大きな
2つ目の節目になりました。
僕は彼から、
サイト構築がこれからの時代に
役に立つ理由を教えられ
「これしかない!」と思い、
サイト構築に向けて動き始めました。
今あなたが見てくれている
この記事がそれです。
このブログ構築を人生の土台にする為に、
学んだ3年間は、
今まで生きて学んできたことよりも
濃い時間を過ごしたと思っています。
こういう世界を今まで
知ろうとしなかった自分に、
とても残念で仕方がない思いで一杯です。
そして何よりSNSを始めたことで、
これからの僕の人生でずーっと
付き合っていきたい人達に
出逢えたことが本当に宝物です。
・北海道のヤスヨちゃん
(インスタユーザーネーム
yasukichi_and_karl)は
書道・詩・写真・陶芸と
彼女らしい優しさが溢れた
作品を見せてくれる
素晴らしいアーティストです。
そして僕は彼女に絵のサインを
デザインして貰いずーと使っています。
そしていつもいつも沢山の励ましの
言葉を頂きます。
本当にありがとう!
・ZINさんはこのブログ構築のきっかけを
くれた、まだ若いけど
世界中を旅をしながら活動をしている
凄い人です。
そして今は沖縄にギャラリーを
建て活動中。
・いつも大変お世話になっている
塾長織田ちゃんと
陶芸作家のユキガオちゃん
・しっかりと筋の通った絵描きとしての
生き方をしている
アニマルアーティスト加藤ちゃん。
・最後にフランス、
ルーブルアートショッピング
で知り合った佐々木リョウちゃんです。
訳の分からない言葉たち
まだまだ他にも沢山のパワー溢れる若者に出会い、いい刺激を沢山貰ったけど、
中にはやっぱり、僕みたいな年齢でまだこんなことをやっている人間の事を疎んじる人もいて、なかなかキツイ言葉を貰うこともあります。
・何時までそんな事やってるん!
・10年やってアカンかったらもう目が出ることなんて無いんちゃう!?
・自惚れ過ぎなんちゃう
・失敗した時のこと考えた事ある!?
・家族のこと考えてる?
などなど指摘を受けることもある。
そりゃそんな事を言われると
めーちゃ不安になってしまいます。
「俺にとってはお前の絵なんか何の魅力にもならない」
って言われてるようなもんだから。
でもね、
やっぱり人生の最後を迎えた時に
後悔はしたくないし
まだまだ全開の自分らしさを出して
生きてない。
まだまだ成長できる自信があるのに
諦める理由が見つからへんねんなぁ。
それにやっぱりいつも
ワクワクドキドキしていたい。
嫁さんにも、
今より確実に楽しい世界を
見せてあげられるのはこの
絵描きの世界しか無い!
だから成功して自由になれるまで続けるつもりです。
本当にうれしい
1通のメール
ところで僕がブログ構築を決意をした
ある日、1通の英語のメールが届きました。
「インスタに載っている
『いつまでも』という絵は
まだありますか?」
という内容のメールでした。
2回目の個展の時、
香港から日本へ観光に訪れた際に
僕たちの個展へ遊びにやってきて、
『負けるもんか!』という絵を
買っていただいたカルメン夫人からでした。
そして
『いつまでも』
という絵は売れてしまった事を
伝えると、
「では私たちのために
1枚絵を描いてもらえませんか?」
という話を頂きました。
でも、サイト構築の為、
しばらく待ってほしい旨を伝えると
快く「いいですよ」と言っていただき、
結局なんだかんだで3年間も
待ってもらうことになってしまいました。
その後、カルメン家族と
京都で再会する機会に恵まれ
お会いした時
「なぜ僕の絵を選んでくれたのですか?」
と聞いてみました。
その時に言っていただいた言葉です。
「あなたの絵には
目に見える物だけではなく、
その背景にストーリーを
感じさせてくれる。
だからこの2人の子供達が
大きくなった時にあなたが描いた絵を見て
自分達が誰に愛されて
誰と共に育ち今があるのか。
そんな事を振り返ってくれる
絵にして欲しいから。」
僕は心と目頭が熱くなってしまいました。
正直、この言葉こそが僕が
絵を描こうと志した理由だったし、
ホテルの喫茶店でおっさんはもう
泣きそうなのを必死で我慢していました。
2019年の活動まとめ
こんなことがあったのが2019年は、
本当に楽しい年でした。
・1月にはフリーランスの集まりがあり、
色々な人達に出逢えました。
・2月には上でも書いたけど
カルメン家族と京都で会い、
依頼作品について話を
まとめることが出来ました。
・3月には大阪で女性起業家の事業
立ち上げのイベントに
参加させてもらい、
いい経験をさせてもらいました。
・同じ3月にはラジオの収録もあり
予想以上に緊張したのを覚えています。
個人的にはボロボロの収録結果
となりました。
・4月頃からは
10月にあるルーブル美術館の
イベント参加のための制作に
悪戦苦闘していました。
なんとか10月のフランスの
本展出発の前日の夜中に完成し、
フランスのアートショッピングを楽しんできました。
・これ全部俺が描いたのとでも言いたげなポーズ!
・世界中から集まったアーティストや
数々の作品を見て、
打ちのめされるような思いで
泣きそうにもなりました。
でもまだまだ自分の可能性を
感じ次の機会に恵まれた時は
もっと違う結果を残す
自信をひしひしと感じています。
あとパリの街中で、
スマホを持たずに迷子になり
30分間おっさんが
異国の地で途方にくれたり、
ホテルにパスポートを忘れて
雨の中フランスの街を走って
ホテルに戻った話とか。
アートフェスのチケットを
買おうとして結局全然違うチケットを
買わされそうになったとかね。
色々ありました。
そしてフランスでディナーの時に仲良くなったカップルと食事の後ドライブ
まさか異国の地でこんな出会いが
あるとは思わずおっさん1人
感動してました。
また世界のアート事情も
色々と勉強することができ、
こんな機会を与えてくれた人に感謝です。
この記事を書いている
和人ってどんな奴?って思ってくれた人は
「僕の起源」を読んで下さい。
和人の作品てどんなんやねんって思ってくれた人は
「和人の作品集」を観て下さい。
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