流行色は会議で決まる!?
ファッション業界ではシーズン前に
「今年のトレンドカラーは・・・」といって紹介されます。
早過ぎるやろ! て思ってたわ!
だから「これはきっと、ファッション業界のどこぞの偉いデザイナーが仕掛けてるんやろな」
最近ではそんな風に思っててん!。
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実は、「今年のトレンドカラー」は、2年も前に会議によって決められているんやで。
流行が決定するまでの流れ
【2年前】
『インターカラー(国際流行色委員会)』という国際組織で、トレンドカラーの方向性が話し合われ選定。
参加国は現在は日本を含む14カ国が加盟。
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【1年半前】
国内のカラートレンドを選定する組織『JAFCA(日本流行色協会)』による話し合いで、国内市場に向けたトレンドカラーを正式に決定。
世界各国で素材展が開催される。
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【1年前】
業界誌などで発表され、各メーカーが商品開発、商品化。
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【半年前】
アパレル展示会、デザイナーズコレクションの開催。
ファッション雑誌などで発表。
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【実シーズン】
製品が消費者の元に。
なんでそんなに早く決めるの?
服ができあがるまでには・・・
まず、生地の原材料を作らないといけません。
そして、服を作り見本市・展示会・ファッションショーを開催し、
買い付けをするといった、さまざまな工程を経て、
その後、店頭に並ぶことになります。
2年前に決まっていなければ、製造が間に合わない!
という理由からだったんです。
日本の流行色の歴史
戦後、暮らしの中でどのような色が愛されてきたのか?
流行色の歴史を見ていきましょう。
【40年代】
1945年 カーキ色 国民服・GHQ軍服の色
1947~49年 原色調 アメリカンルック
【50年代】
1949~52年 パステル調
1950年 赤 シネモード「赤い靴」
※シネモードとは、映画の影響を受けたファッションのこと。
1954年 赤・黒 シネモード「赤と黒」
1956年 VC(ビタミン)カラー
1958年 モーニングスターブルー
1959年 慶祝カラー
【60年代】
1962年 シャーベットトーン
1964年 オリエンタルカラー
1965年 トリコロール配色
1967年 原色調 ピーコック革命
1968年 メキシカンカラー メキシコオリンピック
1969年 サイケデリックカラー(蛍光色)
【70年代】
1970年 ナチュラルカラー
1972年 ニュートラル(無彩色=モノトーン)
1973年 アースカラー
1975年 カーキ・オリーブ系
1979年 ニュートラにトリコロール配色、ハマトラにパステル系
【80年代】
1980年 人工的(ハイテック)な白黒
1982年 黒・グレー・モノトーン カラス族
1984年 オフホワイト・生成り・白 天然繊維志向強く
1985年 淡いパステル調 若者に人気
1986年 白・黒・グレーのモノトーン DCブランド人気
1987年 一時期、ボディコン・スーツにビビット系
1989年 ブラウン系 エコロジーカラー
【90年代】
1991年 ネイビーブルー 紺ブレブーム
1992年 グレー中心のモノトーン フレンチカジュアル
1993年 ベージュ ナチュラル人気
1995~96年 こげ茶 モードテースト
1996年 ビビットなオレンジ、黄緑のアシッド(酸味の)カラー
1997年 秋冬にパープル、ワイン系
1998年 秋冬にダークグレー
1999年 白
【00年代】
2000年 ピンク大流行
2001年 ビビットレッド
2002年 白 ブラウスやコートで
2003年 カーキ・オリーブ ワーク系スタイルで人気
2004年 キラキラ系、メタリックカラー
2005年 エスニックテイストのターコイズ
2006年 ゴールドやモノトーン 家電で高級感求め
2007年 黒 高級志向「黒リッチ」と話題に
2008年 ピンク・パープルなどのベーリーカラー レディスで人気
2009年 黒・白 iPhoneで人気
【10年代】
2010年 ブルー系 ダンガリー、デニムのヒット
2011年 ネイビー トラッドテイスト拡大
掃除機や炊飯器でビビットレッドがヒット
2012年 ビビットカラー、ネオンカラー
2915年 ブルースカイブルー
2016年 アースリングブラウン
2017年 リーディングレッド
2018年 ビジョナリーミント
そしてある特定の色を身に着けるだけで気分が高揚したり下がったりするんですよね、知ってた。!?
だったら色の事を知れば自分自身で自分をコントロールする事が可能だって事やんね。
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