あなたはスポーツをしていますか?
ユニフォームの色は何色でしょうか?
用具の色は?
競技場の色はどうでしょう?
ユニフォームや用具の色で、競技に不利・有利があるとしたら、
あなたは今すぐ色を変えるべきかもしれません。
興奮させる『赤』集中力を高める『青』
<赤>
活力を活性化させ、気持ちを前向きにさせる効果があります。
アドレナリンを分泌させ、心拍数を上げて興奮を促します。
<青>
集中力を高めます。
気持ちを落ち着かせ、心拍数・脈拍を減少させます。
真逆の効果ですね。
さて、スポーツにはどちらが有利なのでしょう。
格闘技種目の赤と青
「ボクシング」「レスリング」「テコンドー」
これらの格闘技種目において、2004年のアテネオリンピックで、
赤のユニフォームを着た選手と、青のユニフォームを着た選手で、
勝敗の関係を調査したそうです。
その結果、赤色のユニフォームを着た選手の方が、勝率が高いという結果が出ました。
またその後、同じような実験調査が行われました。
選手は試合前に無作為に赤と青のユニフォームを割り当てられ、
勝敗を調査したのです。
すると、やはりここでも青のユニフォームを着た選手とよりも、
赤のユニフォームを着た選手の勝率が高かったのです。
陸上の赤と青
陸上競技場のトラックは、土をイメージして作られたと思われるレンガ色が主流でしたが、
近頃では青いトラックを導入する競技場が増えてきています。
その理由として、
◆青は呼吸・脈拍・瞬きの数が減少し、リラックスして集中力が高まる。
◆凝視力が向上するため、まっすぐに走れる。
◆スタート時の緊張が緩和され、フライングが減少する。
というもの。
2009年、ウサイン・ボルト選手が9秒58という驚異的な記録を出しました。
その時の競技場の色も青でした。
野球の赤と青
元ヤクルトスワローズの古田敦也捕手は、赤いキャッチャーミットと青いキャッチャーミットを、投手によって使いわけていたそうです。
気持ちを全面に出す投手の時には、落ち着かせる効果のある青色で。
元々落ち着いたピッチングをするピッチャーには、興奮作用のある赤色で。
試合中にミットを変えることもあったそうです。
「青い色じゃないと集中できない」というタイプの投手や
「赤い色じゃないと燃えない」というタイプの投手もいて、
使いわけていたそうです。
色んなタイプの人間がいるのだから、それを上手くコントロールするのがキャッチャーの仕事。
改めて、古田選手に感動です。
野球選手も、色の効果を意識していたのですね。
また、西武ライオンズと言えば青のユニフォームですが、
「ライオンズフェスティバル2017」の期間限定で赤いユニフォーム『炎獅子ユニフォーム』を着ました。
すると赤を着用した試合の戦績が20試合中20勝と驚異的な勝率をあげたのです。
偶然なのか?色の効果なのか?
どうなのでしょうね。
サッカーの赤と青
イギリスの大学の研究チームが2008年に、
「赤いユニフォームを着た方が有利である」と発表しました。
欧州のあるサッカー選手権で、赤いユニフォームを着た
クロアチア・チェコ・イングランド・ラトビア・スペイン
の5チームについて調べたところ、
白や青のユニフォームを着た時の試合に比べて、
赤のユニフォームを着た試合の方が、ゴールの数が多いなど結果が良かったそうです。
また、イギリスのチームの中で、
マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、アーセナルの3チームが、常に上位にいる事は偶然ではない。と発表しています。
卓球台の色が青に変わった本当のワケ
色が変わったと言えば卓球台の色。
昔は深緑色でしたが、現在は青色ですね。
その理由はやはりもちろん『集中力』!!
・・・・ではなく。
実はタモリさんがテレビで「卓球はネクラだ」と言ったことで、
『卓球=ネクラ』のイメージが定着してしまいました。
そこで日本卓球連盟がイメチェンのために、青に変えました。
それが後に世界中に広まったのです。
最初はネクラのイメチェンのためだったのかもしれませんが、
世界中に広まったのは、やはり青が集中力を高めるとわかったからなのでしょうね。
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